約20年ぶりのお目見え。古民家の雪囲いを外す時が来ました!
昭和村は冬は豪雪地帯のため、冬の間は家の窓に雪囲いを施します。20年以上空き家になっていた古民家は、雪囲いで閉ざされ、廃屋臭が立込めていました。
重要文化財候補だった古民家
長い間空き家になっていた古民家は、昭和村内でも思い入れのある場所、守って行くべきものとして村人に管理されてきました。重要文化財としての推薦が来ていた程のものだったのですが、村としての活用方法を見いだすため、その推薦は受け入れなかった建物。雪囲いが崩れそうなときや、庭の草が伸びきって景観を崩すときも、村民の協力の元守られてきた古民家なのです。
古民家正面から雪囲いの外し作業開始!
雪囲いは窓の両端に金属、もしくは木製の枠を付け、そこに板を重ねて積み上げていく構造になっています。上端の部分から順に外していきます。さすがの20年、雪囲いの板と建物の間に虫がお亡くなりになった痕がたくさん。。。一瞬ひるみましたがそんなことでは作業が進まないので、気にせずひたすら板を外していきます!
雪囲いの板には場所と順番を明記
毎年冬に再設置するため、場所、順番がわからなくならないように印を付けていきます。(字が下手なのはご愛嬌で。。。)場所によって板のサイズが異なるので、これは必須の作業。以前書かれていた形跡も在ったのですが、ほぼ見えなくなってきていたので改めて書き直しました!
建物に風を通す
建物の背面の雪囲いも外し、玄関から一直線に風が抜けるように窓を開けました!古い空気が抜けていくのと同時に、新鮮な空気が古民家の中に通っていきます。
作業後は縁側の池でのんびり
一段落作業を終えたら、古民家裏側の池べりに腰掛けてのんびり。この日は快晴で、水面に映る蔵が綺麗に見えました。しばらくぼんやりと水の流れを見ていると、遠くからしず姉ちゃんの声。今日はお雑煮をおすそ分けに来てくれたようです。ちょうどお腹も空いて来た頃、この辺で少し早めのご飯にするとします。