村で続く昔ながらの奉仕活動「普請」は、地域の方とコミニュケーションがとれる素敵で大切な田舎暮らしのイベントでした!
1年間に数回ある地域イベント「普請(ふしん)」。あまり聞いたことのない方もいるかと思いますが、普請とはそこの住民みんなで地域を整備したり綺麗にする奉仕活動のことなのです。
先日、こどもの日に僕たちの住む野尻(のじり)地区の水路普請がありましたので、参加してきました。地域のことをより知ることのできたとてもいい時間でしたので、その様子をレポートしていきたいと思います!
1.朝8時に集合して地域の割り振りと班編成!
普請当日、朝8時前に僕らの地域にあるコミニュティセンター、通称「コミセン」に野尻住民がぞくぞくと集合します。近所の方とたわいもない話をしながら、定刻を待っていきます。
8時になり区長仕切りのもと朝礼が始まりました。今回はこれからの稲作シーズンに向けて、水路を中心とした普請になります。区長から本日の班編成と担当地域の割り振りを告げられ、各々道具を持って出発です!
2.チームで役割を決めて普請作業開始。
僕の班は山側のエリアの担当となりました。普請の武器は写真の道具「鋤簾(じょれん)」。鋤簾は砂やごみなどをかき寄せるために使われる道具で、一般的な形は鍬に似ているため「和製スコップ」と呼ばれているそうです!
刈り払い・刈り払った草の処理・鋤簾隊に分かれて作業を進めていきます。この作業が地味に辛い!常に中腰の体制で水を含んだ重い泥や砂を側溝からあげていくので、なんといっても腰にきます‥。
しかし、僕より40歳上の班長が機敏な動きでガンガン進んでいくので、最年少の僕も弱音を吐かずに黙々と頑張ります!!
3.一服では自然を眺めながら大先輩の面白い昔話を♪
ある程度進んだところで一服の合図。各々好きなところに腰を下ろして休憩です。この日は春日和でとても気持ちがいい♪
休憩中は地域の方から昭和村や野尻地区の歴史をたくさん教えていただきました。実際に昔建物が建っていたところを案内していただいたり、綺麗な清水が湧く場所を教えていただいたりと、色々知らないことを聞けてとても楽しかったです!
4.無事に普請を終え疲れが吹き飛ぶご褒美!
一服後はラストスパートを頑張って、お昼前に作業終了!綺麗になった道や水路を見てニンマリとしてしまいました。笑
各班朝集合したコミニュティセンターに集合し、解散の挨拶を行いました。そしてなんと、普請参加者にお弁当と飲み物の配給が!配給があるとは知らなかったのでこれは嬉しい!ビールまでいただいてまたまたニンマリしてしまいました。笑
今回、普請に参加して地域の方と様々なコミニュケーションが取れとてもいい経験となりました!もちろん疲労もありましたが、作業中には畑仕事をしていたおばあちゃんから「暑い中ご苦労様」と労いの言葉をいただいたりして、それ以上の充実感を得ることができました♪
単に地域の環境や生活を守るだけではなく、その土地を大切にしていくために重要な役割を担っている奉仕活動「普請」。これからもできる限りは参加して、もっと地域に寄り添っていけたらと思います!