限界集落が抱える課題と対策は?昭和村の協議体への参加。

初めての村の協議体への参加。限界集落が抱える課題と対策は?

先日、「高齢者の生活支援を推進するための協議体」が開催されました。高齢者の人口が55%を占める昭和村で、高齢者同士がどのように支え合って行くべきか、村を活性化させていくための協議体(話し合いの場)に、移住者代表として参加させて頂きました。

福島県昭和村 すみれ荘にて開催

「高齢者の生活支援を推進するための協議体」の開催にあたって参加したのは総勢14名。生活支援コーディネーターの方や、仙台白百合女子大学教授、昭和村の保険福祉課の方、結婚を機に昭和村へ来た方など、様々な役割を持った方々が集まりました。僕たちは、都内近郊からの移住者(昭和村にゆかりのある者もいるので、Iターンという名目)で呼んで頂きました。

フランクな協議体

協議体へは初めての参加!どんな難しい話題が出て、何を話せばいいかハラハラドキドキしていたのも束の間、協議体は参加者の笑い声に始まり、全員が発言できるフランクな空気感で進んで行きました。聞く所によると、これだけ明るい協議体の場は他の地域にはなかなか見られないとのこと!僕たちも安心して参加することができました。

限界集落が抱える課題と対策

様々な議題が出る中、印象的だったのは2点。

1点は災害時の対策。高齢者を含む村民が災害時に避難する際に、近隣の住民が避難完了しているのかどうかの確認方法や、逆に避難できていることを知らせるための手段、寝たきりの方を受け入れる体勢などについてです。昭和村には、近隣の住民とはもちろん顔見知り、支え合いの体勢が整っているからこそ、災害時の避難の完了、未完了についても互いに気にし合う関係性があるようです。万が一の家の倒壊や浸水時に、避難の完了、未完了がすぐにわかる状態で避難が出来ていれば、無駄な捜索や逃げ遅れもなく、被害を少なくする事が出来る。こういった考えは、都心に住んでいた頃、隣近所の方の顔もわからないという希薄な関係性からすると、なかなか考えなかったことでした。

2点目は、昭和村の文化である「お茶のみ」が少なくなっていく中で、どのように村を活性化させていくべきか、といった内容でした。大切な文化を残しながら、僕たちのような移住者、若い世代が増えて行く為にはどうしていくべきかという質問を僕たち3人に問いかけて頂きました。うまく伝えられたかは不安ですが、魅力の伝え方、憧れを持ってもらうための動きについては、3人共通してお話できたかと思います。

有意義な情報交換の場

今回は初めての参加でしたが、予想していた以上に有意義な情報交換の場となりました!お誘い頂いて、本当に有り難う御座いました。緊張をほぐして頂いて、楽しい協議体でした。僕たちは3人の共通の目的で移住して仕事を始めたわけですが、取り組んで行く事が地域の活性化に繋がっていけば、よりやりがいがあると感じます。今後も自分たちの視点や意見を持って、新しいことをしていきたいですね。

masaki umino
masaki umino
茨城県出身。大学卒業後、企業での営業経験を経て株式会社SATORUの創業メンバーとして参画。2017年に福島県昭和村へ移住後、地域活性化プロジェクト「SHARE BASE Project」で自社サービスの開発・運営・管理や各種ディレクション、webライティングを行っている。