やってみたい!が叶う。福島県昭和村の「からむし体験制度」に注目!
何かを学びたい、と思った時、あなたならどんな手段を考えますか? 週に数回の習い事、通信教育、独学・・・色々な方法がありますよね。福島県昭和村では、からむしについて学びたい!山村生活に興味がある! そんな人がどっぷりと暮らしから浸かれるプログラム「からむし体験制度」があるんです! 人生観までも変えてしまうかもしれない、そんな全国随一の体験制度に注目です。
※この記事の写真は、「奥会津昭和村/織姫ノート」の各種SNSより引用しています。
1.移住しながら技と暮らしを学べる「からむし体験制度」とは?
伝統織物「からむし織」はご存知ですか?「からむし織」は、からむし(別名:苧麻”ちょま”)という植物の繊維を素材とした織物で、かつては日本各地で織られ献上布として納められた貴重なもの。その品質は、吸湿性、速乾性に富み、肌触りも良く、夏衣としては最高級と評価されているんです。
昭和村では、このからむし織の原料とされている「からむし」という植物のために畑を作り、栽培し、収穫し繊維を取り出す。そして数々の手作業のみの工程を経て、からむし織という製品になるまでのその技術を、途切れることなく伝承して来ました。先人たちの想いは強く、「からむしだけは絶やすなよ」と言われ続け今もその技術、豪雪地帯となる厳しい冬を越えるための生活の知恵が、ここ昭和村には息づいています。
そんなからむしの栽培から織に至るまでの一連の作業工程と昭和村の生活文化を知るとともに、村人との交流を深めることを目的としたのがこの「からむし体験制度」です。
からむし織に関わる工程は全て手作業で行われ、熟練の技を持つのはおじいちゃん、おばあちゃんの年代の方から、この体験制度からその技術を引き続いだ若者まで幅広く、夏に「苧引き(からむしひき)」が始まれば、村の至る所でその作業が行われます。一年を通してこのからむしに関わる手仕事は続き、淡々と糸を紡ぐ静寂、機織り機のリズミカルな音、それらには郷愁あふれる雰囲気と土地の息遣いを感じます。
からむしに関わる畑作業は、関係する人たち皆で行われます。村の人々が助け合い、今日まで残されてきた文化。こうした人同士の関わり合いは、このからむし体験制度では大事な一幕です。
2.SNSでも発信中! 体験生の活動や生活を知って、興味を深めてみよう!
一年の昭和村暮らしが必須となるこの制度では、からむしだけでなく山村生活が実際にできるというところも魅力! 昭和村には、その土地ならではの食材や料理、暮らしの知恵など、現代の都会暮らしでは知ることのできない魅力的なコト・モノが数えきれないほどあります。実際に地域の人に作り方を教わったり、一緒に食べたり交流をすることで、その土地を深く味わうことができます。
その地域に根付く技術を学ぶということは、その地域の暮らしや考え方を学ぶことに通じています。一緒に汗を流し、「人」と関わることでこれまで自分が感じたことのなかった感情や、知らなかった知識と出会う。これまでの日常とかけ離れたこの昭和村での一年は、もしかするとあなたの人生観まで変えてしまうかも?
現在の体験生が綴るそんな昭和村暮らしのノートは、各種SNSでも発信されています! 昭和村でのイベントや集まり、仕事に参加するリアルな日常が綴られているので、もし興味のある人はこのアカウントをのぞいてイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?
3.伝統の技と村の暮らしを学ぶ。第32期 からむし体験生募集は11月22日(金)まで!
現代の技術が発達した令和の時代。昔ながらの暮らし方はサステナブルという視点で注目され、人の手を使ったアナログな作業はじっくりと丁寧な日常を見つめるのに最適な方法として見つめ直されています。昭和村には、そんな昔から続く人の営みが今も息づいています。からむし体験制度の詳細は、下記のリンクで詳しく確認できます。募集は2024年11月22日(金)までと締め切りも間近!興味のある人はお早めにチェックしてみてくださいね。