古民家再生の大工技術|相欠き継ぎと腰掛け鎌継ぎで土台を設置

古民家の土台が一新!大工さんの技術で新しい土台の設置へ

古民家の土台となる木材を入れ替えるため、前回はミキサー車がやってきて基礎となるコンクリートの打設を行いました!腐敗する原因となっていた土台の木材と地面の接地を解消して、新しい土台を入れていきます。

1.相欠き継ぎで柱を継ぐ大工技術。

相欠き継ぎの柱
腐食した部分の柱を一定の高さにカットして、新しい檜の木材で柱を継ぎ足しています。ここでは、相欠き継ぎという方法が使われています。これは柱同士をただ接合するのではなく、それぞれの木材を半分ずつ削り、互いに組み合わせるようにして継ぐ工法。こうすることで接合面が広くなり、単純に柱を継ぎ足すよりもズレにくく、しっかりとした強度を確保することができるそうです。

昔から大工の技術として受け継がれてきたこうした継ぎ手の工法は、見た目はシンプルながらも非常に合理的。古民家再生では、このような伝統的な木工技術を活かしながら、傷んだ部分を丁寧に補修していく作業が続いていきます。

2.腰掛け鎌継ぎで土台を接合|古民家の継ぎ手技術

腰掛け鎌継ぎの土台
新しい土台がコンクリート基礎の上に設置されました。これまでジャッキアップされていた古民家を支える大切な部分が、少しずつ形になっていきます。

ここでも土台同士を繋ぐための継ぎ手として、「腰掛け鎌継ぎ(こしかけかまつぎ)」という伝統的な方法が使われています。

これは木材同士をしっかりと噛み合わせるように加工する継ぎ手で、引っ張りやズレに強く、建物を長く支えるための知恵が詰まった工法。単に木材を並べて固定するのではなく、木と木が互いに噛み合うように組まれていく様子を見ていると、昔から受け継がれてきた大工の技術の奥深さを感じずにはいられません。

こうして見事に、傷んでいた古い土台は新しいものへとすげ替えられました。丈夫で香り高い檜の土台が入り、現場にはほんのりと木の香りが広がります。
古民家はまたしっかりとした足元を取り戻したようでした。ここからまた、この建物が長い時間を刻んでいくのだと思うと、古民家再生の面白さを改めて実感します。

3.古民家の床下対策|通気を考えた床下カバーの設置


この時、実はまだ床下には昔から残る処分されていない残材が残っていたんです。この木を求めてシロアリがやってきて、床下の柱から浸食していくという原因が考えられています。

古民家の土台カバー
この残材を今後処分できるようにと、通気を良くするため取り外し可能な土台カバーを作って頂きました。取り外しも簡単!修復させるだけではなくグレードアップまでして頂きました。古民家を長く後世に残すために、いろいろな工夫がされているんですね。

4.古民家の土台改修工事が完了!

古民家の土台改修

古民家の土台改修

古民家の土台改修

さて、約12日間に渡る土台改修工事が幕を終えようとしています。躯体に関わる専門的な工事は、僕らでは手出しできない所ばかりでしたが、職人さんとのコミュニケーションの中でいろいろなノウハウ、今後のやるべき事が見えて来ました!次回は、ここまでの工程のBefore→Afterを見ていきます。

「古民家再生の土台改修|施工前後のBefore→Afterを徹底解説」の記事を読む

masaki umino
masaki umino
茨城県出身。大学卒業後、企業での営業経験を経て株式会社SATORUの創業メンバーとして参画。2017年に福島県昭和村へ移住後、地域活性化プロジェクト「SHARE BASE Project」で自社サービスの開発・運営・管理や各種ディレクション、webライティングを行っている。