大きく焚かれる神の火!歳の神で無病息災、家内安全を祈る。
伝統の火祭り「歳の神」。移住した僕らは、初めて昭和村野尻地区の歳の神に参加してきました!そのイベントには、伝統行事の他の側面にも気づかされるものとなりました。
1.歳の神ってなに?
画像引用:会津まつり協会
「歳の神」は、小正月に会津地方で行われる伝統行事。全国各地では「どんど焼き」の名で行われる国民的な行事のことです。現在は1月13日〜15日に行われることが多く、会津若松市では芦ノ牧温泉や会津東山温泉のように大々的に行われている所もあるようです。
正月に訪れた歳神様を天に返すという意味で大きく焚かれた炎では、去年まで飾られていただるまや神棚のしめ縄、正月飾りなどが焚き上げれて、無病息災・五穀豊穣が祈られるそうですね。
2.昭和村 野尻地区の歳の神
ここ福島県昭和村では、それぞれの地区ごとに歳の神が行われ、朝から焚き場の準備が行われます。夜18時、焚き場は開けた場所で街灯も無い所で行われるため、懐中電灯や携帯の明かりを頼りに正月飾りなどの燃やすものを持ち寄ります。準備が整った所でいよいよ着火です。初めての歳の神、どんな炎が立ち昇るのか緊張の一瞬です!
3.大きく立ち昇る炎に無病息災を願う
着火後まもなく、あっという間に背丈以上にもなる大きな炎が立ち昇り、周囲を明るく照らします。迫力と暖かさに圧倒されます!火が昇ったあとは、各家庭から持ち寄った餅を焼き食べることで、無病息災を願います。皆自作の長い木の棒に網を吊るしたものに餅を置いたり、ホットサンドのように網で餅を挟む様にして焼いたり、棒に直接餅を刺して焼いたりと、スタイルは様々。僕らと言えば初めてだったので、道具を貸して頂き焼かせて頂きました!「よく焼いた方が病気になんねんだぞー」といろいろな話があるようですが、今後一年の無病息災を願いながら有り難く頂戴しました!
お神酒も頂き、集まった皆で談笑しながらの歳の神は、炎が燃え尽きる迄行われました。
4.歳の神に参加してみて・・・
今回初めての歳の神、地域によってやり方仕方は様々のようですが祈る事は同じ、1年間の無病息災、家内安全。寒い中の準備、ありがとう御座いました!雪深く家にこもりがちのこの季節ですが、こうした行事で元気な顔を合わせるという所にも、深く感銘を受けるものになりました。