田舎暮らしの憧れ!囲炉裏が持つ機能ってなに?
古民家や田舎暮らしの冬といえば囲炉裏を思い浮かべますが、実際は日常の中であまり使う機会がないものですよね。料理をしたり暖をとったり、今回はそんな囲炉裏が持つ機能に注目してみましょう!
【2021/1/15 更新】
1.囲炉裏の主な効果。
画像引用:斧マニア
まずは囲炉裏のメイン機能は暖房効果。大体が部屋の中央に設置され、部屋全体を暖める効果があります。鉄瓶を釣るして輻射熱で暖めたりもしていたんだとか。
今でこそ灯油を燃料としたストーブや、電気を使ったエアコンなどで暖を取れますが、昔は自然の火の力で部屋を暖めていたんですね。
部屋の構造や仕組みからすると今の暖房機能の方が圧倒的かもしれませんが、火が持つ暖房効果は見ているだけでも芯まで暖まるような気がします。
2.囲炉裏で料理。
画像引用:食べログ
囲炉裏の醍醐味は、その火を使った料理にもあります。魚は写真のように口を下にして立てて焼けば、水分がしたたり落ちてほくほくとした焼き上がりになるそうですよ。
自在鉤(じざいかぎ)という囲炉裏からの火の距離を調整するものや、五徳(ごとく)を使えば、鍋料理なども楽しめるのも魅力。※形は違いますが、五徳は現在のガスコンロにも使われています。
3.囲炉裏で乾燥させる。
画像引用:囲炉裏本舗 店主のブログ
囲炉裏の熱を利用して、濡れた衣類や食料、燃やす為の薪などを乾燥させたそうです。雪国など外に干す場所が無い時には、重宝したようです。
4.囲炉裏で火種を保つ。
画像引用:日向の国の備長炭 奥井生炭所
寝る前に火種に灰を被せておく事で、翌日の火種をとっておくこともできるそうです。防火の面ではちょっと心配に思いますが、それによって翌日もスムーズに火をつけられるようです。囲炉裏以外の所に火を使う場合にも便利そうですね。
5.囲炉裏で団らん。
囲炉裏の不思議は火の在る所に自然と人が集まる事。たき火と同様に、炎の明かりは人の心を和ませる効果があるようです。
食事の時だけでなく、寒い時には囲炉裏に集まって団らんしていたようですね。火のある暖かい所に集まって自然と会話に花が咲く囲炉裏はそんな所も素敵!
6.囲炉裏の知らなかった意外な効果。
囲炉裏には建物を守る知られざる効果がありました。
柱や梁がむき出しになっている古民家の構造が見られますが、囲炉裏の火によって木材の水分の含有率を減らし、腐食を防ぎ長持ちさせるという効果もあるそうです。
古民家のような木造構造の耐久性には驚くばかりですが、住んでいないと建物が悪くなるというのはそういったメンテナンスの部分もあるんですね。
憧れの囲炉裏ライフを試してみては?
囲炉裏にはさまざまな機能があって、先人の知恵が伝わるものばかりでした。存在は知っていても意外に触れる機会のない囲炉裏。
現代の暮らしにはそぐわず、少なくなっていきましたが、日本が歩んで来た暮らしを体験するのも良いですね。