今シーズン初の除雪機が始動!安全に使うための操作を習う。
徐々に雪の量も増えて来た昭和村。ゲストの駐車場を確保するために、購入した除雪機で、初めての運転の仕方を教えて頂きました。危険と隣り合わせの除雪機の操作は、何に気をつければ良いのか?そして運転の仕方はマスターできたのでしょうか?!
1.駐車場を確保したい!初の除雪機試運転!
昨年よりも少しずつゆっくりと積もり始めている昭和村。現在はまだ20cm強ほどの積雪ですが、車が走ればスタッドレスタイヤでもスタックしてしまうような状態です。屋根から落ちた雪はみるみる積もり、小さなかまくらが作れそうな程になっています。
この日はシェアベースに宿泊されるゲストさんがいらっしゃるので、駐車場の整備も含め、購入した除雪機の初めての試運転となります。
2.使い方は簡単?除雪機のレクチャー
出番まで小屋に眠っていた除雪機のエンジンが始動!豪快なエンジン音と共にのそっと小屋から出て来ました。むき出しのロータリーに重量級の車体、ワクワクと同時に使い方によっては凶器ともなる除雪機にドキドキ。
除雪機を購入した渡辺農機店さんのレクチャーのもと、初めて自前の除雪機を動かすこととなります。
中古商品のため最新式のものはわかりませんが、まずはエンジンを始動させるための予熱を与えます。赤く光るランプが消えればエンジン始動可の合図。エンジンを始動させる前には、いくつかの安全装置が作動していないか確認する必要があります。
例えば走行クラッチの入切の確認。走行クラッチが「入」になっている場合には、エンジンをスタートさせることができません。その他にも、オーガ(雪をかき込むロータリー部分)の入切の確認、シューター部の安全装置などがあり、エンジンスタートと同時に思いも寄らない事故を防いでくれるようになっています。
走行クラッチの横に付いているエンジンの回転数調整のレバーです。雪を飛ばす距離にも関わって来る所ですが、除雪をする時は高回転でパワフルに始動させます。
3.除雪機で事故に遭わないために。
除雪機で事故に遭わないためには、以下の事に気をつけておく必要があります。
①除雪箇所の環境整備
普段見慣れた場所も、雪が降ってしまうと段差や側溝、岩などの障害物さえもわからなくなってしまいます。あらかじめ除雪をする箇所を整理して邪魔なものは避けておくなど、事前の準備が除雪のしやすさに繋がります。障害物は除雪機を壊すだけでなく、事故にも繋がりやすいので注意。
②雪を飛ばす方向の確認
除雪機によって投雪距離は異なりますが、しっかり投雪方向を確認するようにします。ここのように舗装されていない砂利の場合、石を巻き込んでしまうと雪よりも遠くに石を飛ばしてしまう恐れもあります。石が飛べば窓ガラスなどを割るだけでなく、人に当たれば大怪我にも繋が流ので注意。
③雪詰まりなどの点検をする時は必ずエンジンを止めてから!
湿った雪などを除雪する時は、オーガや排雪シューターに雪が詰まることがあります。点検をする時はまずエンジンを切ってから、そして絶対に素手では行わないことだそうです。エンジンがかかっている限りはオーガが動く可能性がゼロではありません。
他にも、せっかく付いている安全装置を作業時間短縮のために働かないようにしてしまったりと、正しい使い方をしないことでの重大な事故も毎年起きてしまっているそうです。
特にオーガ部分のシャーボルトは、岩などの障害物に当たった時に本体を壊さないように折れやすくなっています。シャーボルトを交換する際にも必ずエンジンを止めるようにします。(ちなみにこの日思わぬ石があったりと3回くらいチャーボルト交換しました。。。)
基本的な操作を教えて頂いた上で、実際に操作してみました!まだ浅めの雪なのと、湿って固く重たい雪だったのでなかなか難しいデビューとなりましたが、操作方法は習得。進む方向や雪を飛ばす方向、オーガの傾きの調整などではじめは大変でしたが、女性でも除雪機は扱えます。
4.機械や道具を正しく使って安全第一の除雪作業を
砂利を巻き込んでしまったりと最初は波乱万丈なスタートでしたが、操作も慣れて一安心!去年は全て手で除雪していたと思うとゾッとします。。。
慣れないうちはなかなか綺麗にできませんが、もう少し雪が降って、ベースが出来上がってくれば除雪機も扱いやすくなるようです。
毎年除雪によるケガや死亡事故の報告を聞きます。除雪は体力だけでなくテクニックと知識でより効率よくできるそうですが、まずは安全第一!除雪機や除雪道具を正しく使って安全に除雪作業をしていきたいと思います。