福島県昭和村 喰丸小の内覧会へ!築80年の木造廃校校舎はどんな風に甦ったのか?

福島県昭和村の喰丸小が生まれ変わった!喰丸小の内覧会へ!

築80年の木造廃校舎となっていた旧喰丸小学校。人々が集う拠点として改修され、名前も新たに『喰丸小』として生まれ変わりました。その改修後の内覧会へ行ったときの様子です。

1.幾度かの解体の危機を乗り越えて

旧喰丸小学校の改装工事廃校後、これまで幾度か解体の危機が訪れたという木造校舎の旧喰丸小学校。危機を乗り越え、いよいよ平成29年、クラウドファンディングを活用しながら、廃校舎を改修し、人々の集う拠点へと甦ることとなりました。工事を終え、いよいよ開所式を迎える前日の2018年4月25日(水)に、校舎の中を見学することができる内覧会があるということで見学に行って来ました!

改修当初の様子は、こちらの記事でもフォーカスを当てています。
▶廃校が甦る!フォトジェニックなスポット「旧喰丸小学校」の活用方法は?

2.当時の趣を残す外装

喰丸小喰丸小の外装
内覧会当日はあいにくのお天気でしたが、入れ替わり立ち替わり見学に訪れる村内外の人々。昭和村はようやく桜も満開となり、秋に美しい紅葉を見せる大きなイチョウの木の代わりに綺麗な桜が咲いていました。
喰丸小の外装
喰丸小の外装は、当時使われていた木材を利用して再生されています。2階側面と屋根は、新しい材料が使われていました。外装の木材は、経年変化とともに味が出ていて、村内の雰囲気に見合った色合いとなっています。

3.従来の構造を残しながら綺麗に整えた内装

喰丸小の内装
入り口に入ってすぐ左手は校長室とあり、広いスペースにキッチンが据えられていました。大きな黒板が存在感あります。床板は蜜蝋ワックスが塗られ、味が出ています。改修前には床の釘が飛び出ていたりしていたようですが、ワックスを塗る時に引っかかる場所は釘を打ち込み、安全に改修されていったようです。
喰丸小の内装喰丸小の内装窓のサッシも当時の趣を残す様に木製のサッシとなっていて、壁は白く綺麗に塗られています。建物の構造は土台の基礎工事から始まり、ジャッキアップをしてコンクリート基礎を作るなどかなり大掛かりな工事を施しています。改修時の様子は中で写真を見ることができます。

4.テーマごとに残された教室

喰丸小の内装
喰丸小の内装
喰丸小の内装音楽室は5月5日(土)に開かれるオープニング記念イベントの準備でしょうか?大きなスクリーンとプロジェクター、スピーカーが用意されていました。ペダル式を踏んで音を出すアンティーク調のピアノも置かれていました。
喰丸小の内装従来は建物の状態などから2階に上がれなかったようですが、階段も丈夫になり上がれるようになっています。2階の奥の部屋には5.6学年の教室や図書室があります。5.6学年の教室では、小学生サイズの椅子と机に座り、偶然居合わせた喰丸小学校を卒業した村民の方のお話を聞く事も出来ました。

5.5月5日(土)に開催されるオープニング記念イベント

喰丸小の内装画像引用:喰丸小 facebookページ
5月5日(土)には、映画「ハーメルン」で主演を務めた倍賞千恵子さんと、ご主人で音楽家の小六禮次郎さんをお招きしたスペシャルライブが行われるようです。当日は混雑が予想されるため、当日の午前9時から整理券が配布されるそうです。この季節には村内の水芭蕉が綺麗に咲きます。GWの後半は、是非昭和村へお越しください。
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masaki umino
masaki umino
茨城県出身。大学卒業後、企業での営業経験を経て株式会社SATORUの創業メンバーとして参画。2017年に福島県昭和村へ移住後、地域活性化プロジェクト「SHARE BASE Project」で自社サービスの開発・運営・管理や各種ディレクション、webライティングを行っている。