古民家のカビでまだらな砂壁を、綺麗な漆喰仕上げに。
築150年以上の古民家「SHARE BASE 昭和村」で、まだ手をつけられていなかった部屋の壁を砂壁から漆喰仕上げにDIYで変えていきます! どんな仕上がりになっていくのか? また、DIY用漆喰「漆喰うま~くヌレール」はどれくらいの量を使ったのか? 漆喰仕上げを検討中の方も必見です!!
目次
1. 古民家の汚れた砂壁を漆喰仕上げにDIY!漆喰うま~くヌレールが大活躍!
今回手を施していくのは、まだ手がつけられていなかった図面赤枠の間。ここはまだ大広間のように手を加えておらず、従来からあった砂壁はカビのような黒い斑点が見えてしまっていました。
この部屋を活用していくために、今回は大広間でも使っていたDIY用漆喰「漆喰うま~くヌレール」を使い、綺麗に壁に仕上げていきたいと思います! このDIY用漆喰、実は隣の大広間でも活用していて、初心者でも簡単に漆喰仕上げにすることができるというシロモノ。
大広間では標準の白色を使い柱といい感じのコントラストが出せているのですが、今ではこの「漆喰うま~くヌレール」もさまざまなカラーリングで発売されているんです!今回使用した色は「パウダーグレイ」。明るすぎない落ち着いた色合いを表現してくれます。他にも、スモーキーグリーンやスモーキーブルー、若草にさくら色など、さまざまなカラーリングが楽しめるので要チェックです。
▶︎「漆喰うま~くヌレール」の商品ページはこちら
用意する道具や漆喰うま~くヌレールの使い方は、大広間でDIYした時の記事でご紹介しています。
▶︎古民家再生DIY!内装【大広間】の柱・壁・天井塗装への道#5〜漆喰で壁を塗る!①〜
それでは早速漆喰を・・・とその前に、ちょっとしんどいけど塗るよりも大事な工程があるんです。
2. 根気が大事! うまく仕上げるためには養生が9割!
漆喰は柔らかい泥のようなもののため、壁に塗っても垂れてしまう可能性があります。垂れた漆喰は畳などにつくと固まった後取れにくくなってしまうんです。そこで重要なのが、他の場所を汚さないための養生。ペンキを塗るのも同様に、漆喰が付いて欲しくないところをカバーすることで、ストレスなく濡れる上に綺麗に仕上げることができます!
床側ももちろんですが、壁と柱の取り合いや境目がをくっきり綺麗に仕上げるために養生テープを張り巡らせておきます。漆喰が乾く前に養生テープを取り除くことで、真っ直ぐ綺麗な仕上がりにすることができます。
とはいえ、広い古民家の一部屋。全ての壁のフチや畳側を養生するのも容易じゃありません! ここは綺麗な仕上がりを目指すため、面倒でも根気を持ってやっておくべき箇所です。養生が9割! 後々後悔しないように施していきます。
3.砂壁の仕上げは2度塗り必須。楽しみながら塗るのが大事!
養生が完璧にできたら、いよいよ塗っていきます! コテでよく漆喰を練ると柔らかくなっていくので、好みの硬さになってきたところで壁に塗っていきます。※砂壁は「仕上げ用」を最初から塗ってもOKですが、壁の素材によっては下地用を塗る必要があります。
塗り方は、まず細かい塗りにくいところから塗っていくのがセオリー。コテ先や指を使って枠をざっと塗り、コテで広い範囲を塗り広げていきます。以前やったこともあって作業はスムーズに進んでいきますが、高所作業は腕にくる・・・。疲れを忘れるくらい楽しく塗るのが秘訣です!
ほぼ1日かけて全体的に一回塗り終えると写真のような感じになります。1回塗っただけだと場所によってノリも違い、まだらな見た目になっていますが失敗ではありません! 砂壁への仕上げ用は、2回塗ることで綺麗な仕上がりになっていきます。
二度目の塗りを終えたら、乾き切る前に養生を剥がしていきます。乾き切ってしまうと塗ったところまでポロポロと剥がれてしまうので、柔らかい内に剥がしてしまいましょう! この時、床にこれでもかって程に漆喰が落ちていくので、床の養生をしっかりしておいた労力が報われる瞬間です。
4.漆喰仕上げで古民家再生!ぜひチャレンジしてみて!
約2日間で漆喰塗りの作業は完了。この範囲で18kgを2つ使って丁度使い切るほどの量でした。塗るのに慣れてくると薄く塗り広げられるので節約できるようになりますが、足りなくなってしまうと仕上がらないので不安な人は少し多めに買っておくのが安心です!
カビの目立つ古臭い壁から漆喰の綺麗な壁にすると、空気も変わる感じです! 選んだパウダーグレイ色も、全体に馴染む感じの自然な色合いですね。
こうして古民家の使える範囲が増えてきましたが、まだまだ奥には2部屋。SHARE BASE 昭和村の再オープンに向けて、作業はまだまだ続きます!