週に1度の顔合わせ! 移動スーパーは毎週木曜日に来るらしい。
「山間地域での移動スーパーが高齢者を支えている」というのは、テレビ番組で見た光景でしかなかったのです。ここ昭和村へ越して来て、実際にその光景を目の当たりにするまでは。
1.「あんたも何か買うのか?」 とりあえず一緒に待ってみることに。
昭和村をふらっと散歩していると、雨の中ほっかぶりを被ったおばあちゃん2人に会いました。何もないこんな寒い所で世間話かな? と思いきや、何かを待っている様子。
「あんたも何か買うのか?」と聞かれたので何の事かと聞いてみれば、これから移動スーパーがやって来るとの事。そういえば村内で見かけることはあっても、ちゃんと見たことはないなぁと思い、一緒に待ってみることに。
2.「与作」が流れる品揃え満載の移動スーパー。
毎週木曜日、午後1時頃を目安に来るという移動スーパー佐藤。ほどなくして1台のトラックが、かの有名な「与作」を「ヘイヘイホ〜」と大音量で流しながらやって来るではありませんか。それと同時に、それを聞いたおばあちゃん達がどこからともなく集まって来るのです。
移動スーパーが駐車場所を決めると、手際よく商品が並べられたトラックの荷台を開けて行きます。そこには驚くほどの品揃えが! 生鮮食品からデザートまで、本当にスーパーが丸ごとやって来たような感じです。
「ちぃ〜っと高ぇんだけどな、うめぇがらなぁ」と言いながら、先週来た時に好評だった魚は今回もあるかなど、品揃えのやり取りが聞こえて来ます。この日はあいにくの雨模様。買い物カゴの代わりに用意されたコンテナの中に商品が並べられ精算して行きます。およそ20分ほどの間、移動スーパーの運転手の方は村のみんなの買い物を順番に承るのでした。
3.地域のコミュニティづくりに一役。昭和村のひとコマ。
週に一度の移動スーパーですが、これも前にご紹介した集合型新聞受けと同様、地域のコミュニティづくりに一役買っていると言われています。昔テレビで見たような光景が目の前で繰り広げられて、その必要性や意味も納得する。そんな昭和村でのひとコマでした。