福島県のじゅうねんってなに?トレンドではない伝統食材のえごま油に再注目!

トレンドで終わらない、えごま油の魅力とは?

会津地方に来て家庭の食卓でよく見かけるえごま油。少し前にテレビなどにも取り上げられ、トレンドの健康食品として脚光を浴びたえごまは、福島県では「じゅうねん」と呼ばれ伝統的な食材として長く親しまれてきたものです。決して流行りモノではない伝統的な食材としてのえごま(じゅうねん)に再注目してみたいと思います。

1.えごま(じゅうねん)ってなに?


画像引用:Amazon
会津で家庭の食卓に呼ばれた時、頻繁に見かけるえごま油。始めは「あっちょっと前に流行ってた健康食品ね。」という印象を持ってしまったのは少し恥ずかしい思い出です。

えごまはシソ科の植物で、名前が"ごま"と似てますが全く異なるものです。栽培時の見た目はシソにそっくりですが、注目されているのはその種子から摂れる油です。会津地方では、「十年長生きする」や「瓶に保管すると十年持つ」などということから「じゅうねん」と呼ばれているそうですね。近年はその栄養価から、「美容と健康に注目のえごまオイル!」ですが、従来は「十年長生き!身近な伝統食材じゅうねん」なんですね。

2.えごま油の何がいいのか?


画像引用:ガジェット通信
えごま油が脚光を浴びたのは、含まれるα-リノレン酸という成分に由来します。体内で生成する事ができないこの成分は、血液をさらさらにすることで、あらゆる美容と健康効果をもたらすことで注目されているようです。(専門家ではないので詳しいことは説明できないのですが・・・)1度に大量に摂取するのではなく、毎日2g程を目安に少しずつ摂取すると良いそうです。

油を少しずつ摂取するといっても、一体どうすれば良いのでしょうか?

3.えごま油の摂り方は?


画像引用:アンチエイジングライフ
えごま油に含まれる成分は、加熱によって壊れてしまうという性質があるので、なるべくそのままの状態を上手に摂取するようにすると良いそうです。ドレッシングのオリーブオイルの代わりに使う、冷や奴や豆腐のタレに混ぜる、納豆にかけるなども簡単な摂取の方法のようです。ヨーグルトやスムージー、卵かけご飯などに混ぜるのも手軽に使用できる1つのようですね!

4.福島県で継承されるえごま栽培

震災以降、風評被害により福島県で農家を継承する人が少なくなってしまいました。これだけ注目を浴びえごま油の需要が高まり続ける中、その生産ができる農家は少なくなってきているようです。前述しましたが、えごま油は単なるトレンド油ではない、伝統食材としての一面を持ちます。そんな中福島県磐梯町では、クラウドファンディングによりえごま栽培の技術継承してえごま油を作りたい!という1人の若者によるプロジェクトがスタートした一例もあります。是非そういった働きかけも知って頂きたいと思います。

▶NIPPON TABERU TIMES(福島県耶麻郡磐梯町 鈴木 翼さん)の記事はこちらから

5.流行ものじゃない、伝統的な健康食品としてのえごま油


画像引用:アンチエイジングライフ
えごま油は、近年の健康美容ブームからトレンドとなりました。しかしその背景には風評被害による農家の減少の問題などが隠されていることもわかりました。今後は、「あっ流行の健康になるあの油ね」という印象は捨てて、長年守られて来た伝統食材としての認識を深めていくのも良いのではないでしょうか?

masaki umino
masaki umino
茨城県出身。大学卒業後、企業での営業経験を経て株式会社SATORUの創業メンバーとして参画。2017年に福島県昭和村へ移住後、地域活性化プロジェクト「SHARE BASE Project」で自社サービスの開発・運営・管理や各種ディレクション、webライティングを行っている。