備えあれば憂いなし! 雪国では必須の「雪かき道具」の種類と使い方とをご紹介!
突然の寒波に、予想していなかった雪に見舞われることもありますよね。そんな時、除雪道具を準備しておけば予想外の雪にも対応できるはず!
基本的な雪かき道具から上級者向けのものまで、適した雪質と使い方から学んでいきましょう!
【2021/1/9 更新】
目次
①新雪〜軽くて柔らかい雪質に【雪はね(雪ベラ)】
画像引用:イサイ オンラインストアー
豪雪とまではいかずとも、冬に雪の降る地域では見かけることも多い雪はね。呼び方は「ジョンバ」、「雪ベラ」など様々な呼び方があるようです。
ブレードはプラスチックでできている製品のため、重く固い雪に対しては耐久性に乏しいアイテムです。比較的軽くてやわらかい雪に対して効果を発揮し、雪をすくい投げたり運んだりするのに使います。
重たい雪では持ち手とブレード部分が破損する恐れがあるので、新雪から軽くて柔らかい雪がオススメです。
②新雪〜ザラメ状の雪に【プッシャー(ラッセル)】
画像引用:がくぶんモール
雪を持ち上げるようにして運ぶ他の道具と違い、ブルドーザーのように雪を押し出して除雪するのがスノープッシャーです。
雪を移動させるのに効果を発揮しますが、固く重たい雪に対しては負担が大きそうです。腕だけで押し出すのではなく、腰を入れて体全体で押す様に使うのがコツ。
③固く締まった雪に【スコップ(2種類)】
スコップには、角スコップと剣先スコップの2種類があります。
◆角スコップ(写真中)
比較的固い雪に対して効率良く雪かきできるスコップ。雪をサイコロ状に切り出してからすくい投げるように使うのがコツだそうです。
雪をすくう時には、背筋を伸ばして蹲踞の姿勢(力士が四股を踏む形)を取り、体全体を使ってすくい勢いをつけて投げ出します。
◆剣先スコップ(写真右奥)
角スコップでも切り出しが難しい固い雪に対して効果を発揮します。固く締まった雪の壁を切り崩したりするのにも有効です。
スコップでの除雪は、切り出した雪が大きすぎると体を痛める恐れがあるので、自分が持てるサイズで切り出すのがポイントだそうです。
④広範囲の雪や重たい雪に【スノーダンプ(ママさんダンプ)】
人力の除雪道具の中では、最も広範囲の雪を運ぶことのできるスノーダンプ(ママでも運べるということからママさんダンプとも呼ばれるそうです。)
雪をすくい、そのまま押して雪を運ぶ道具。固く積もった雪には、スコップなどで切り崩してから運び出します。雪国では欠かせない除雪道具の1つです。
材質は金属製のものとプラスチック製のものがあります。特に雪の多い地域では、耐久性の高い金属製のものを使うのがオススメ!
こちらも腕だけの力ではなく、腰から押し出す様に使うのがポイント。コツをつかめば大量の雪を排雪できます。底面にはロウやワックスなどを塗ると、滑りがよくなった運びやすいそうですよ。
⑤広範囲の新雪〜固まった雪に【除雪機】
広範囲で楽に除雪ができる、エンジン駆動の除雪機。YAMAHA、HONDA、WADOなどが代表的なメーカーです。
購入やメンテナンスと、コストこそかかりますが、人力ではなく機械の力で除雪するので、体にかかる負担と時間が圧倒的に有利なのが除雪機。仕様によって、どの程度の雪まで対応できるかが変わります。燃料にはガソリンと軽油、ハイブリッドタイプのものがあります。
高く積もった雪にも対応できる便利な除雪機ですが、その分大事故にもつながる事もあるので、使い方には要注意!
⑥氷になってしまった雪に【つるはし】
氷のように固くなってしまった雪には、剣先スコップや除雪機のオーガでも歯が立ちません。そんな時は、土木工事などにも使われる「つるはし」が有効です。氷を割ってから、スノーダンプやスコップで除雪します。
使い方は、つるはし自体の重みを利用して振り下ろすと楽です。持ち手を短く持ちすぎると、自分の足に当たって大きな事故になってしまう恐れもあるので注意。
道具の使い方をしっかり学んで、効果的な除雪をしよう!
除雪は危険の伴う作業、一人で作業をすると、屋根から落ちた雪などで思わぬ事故につながる恐れもあります。また、苦労がある反面、除雪作業は運動の1つとしても注目されてもいます。
コツを知らない学生と、コツを知っている60代男性では、後者の方が効率良く短時間で作業できるという結果も出ているそうです。
除雪は、雪が降る地域で暮らす人にとっては生活に欠かせないもの。だからこそ、周囲と協力し合うことが大切だそうです。
突然の雪でも協力し合えるように、普段から近所の方とのお付き合いがあると、いざという時に助け合えるかもしれませんね!