コールマンランタン「200B」のバルブからの燃料漏れ。グラファイトパッキン交換のセルフメンテで漏れ解消!
キャンプの夜を温かく照らしてくれるランタン。そんなランタンの火が安定しないと、せっかくのキャンプも安心して夜を過ごせないですよね。
今回はホワイトガソリン式のコールマンランタン「200B」の火が安定しない不具合がありましたので、セルフメンテナンスで解消していきました。
目次
1.コールマンランタンの火が安定しない! もしかして燃料バルブからの燃料漏れ?
ひょんなことから譲り受けたコールマンランタン200B。ここ数回のキャンプで火がなかなか安定せず、ポンピングを繰り返すこともしばしば。明るい時間によく調べてみると、この燃料バルブのナットあたりから燃料がダダ漏れ。。。
これではせっかくポンピングでかけた圧力も逃げてしまい、安定して燃料をジェネレーターに送れないので火も安定しないワケです! 調べてみると、この燃料バルブのナットの中にはパッキンが仕込まれていて、それが劣化すると燃料漏れにつながるとのこと。早速部品を調達してメンテナンスしてみることにしました。
コールマンランタン200Bは、Coleman(コールマン)が1993年頃から1995年にかけて製造されていたガソリンランタン。1951年から1984年にかけて製造していた200Aをベースに、デザインを似せたまま機能性だけ現在のランタンの機構が使用されたランタンです。
ちなみに今回メンテナンスする200Bは前期型(200B703J)。前期型と後期型でメンテナンスの方法も異なる可能性がありますので、内部の機構を確認してから部品を調達するのをオススメします!
2.まずは専用のスパナを使ってランタンを分解!
まずはランタンを分解して行きたいと思います。コールマンランタンはメンテナンスもしやすいように構造も簡単になっているので、比較的簡単にメンテナンスができるそうです。まずは燃料を抜いてホヤを外します。(本来であればマントルも外しておくと作業しやすいです。)
コールマンのメンテナンス専用のスパナがあれば、各ナットにピッタリとハマるので便利。センターのネジを外して、ジェネレーターを外していきます。
ジェネレーターが外れたら、燃料バルブをドライバーで外してからカバーを抜き取ります。
カバーを外すとこれまで使ってきた分の虫の死骸が大量に。。。エアダスターで外に飛ばして磨いておきます。そしてここから燃料バルブのナットを外していくのですが、ここで思わぬ展開!
バルブの調節部品を外し、ナット部を軸から外すのですがこれが結構な難関。硬くなっていたので根気強く10分間くらいグリグリと引っ張ってやっと抜き取ることができました。※真鍮は歪みやすいので、なるべくペンチなどでなく手で行いました。
他のメンテナンスの記事と見比べると、少しパーツの形状が違っていたりしたので、本当にこのナットは取れるのだろうか・・・など疑心暗鬼に。。。(写真は抜けた所です。556など吹きかけていればもっと楽だったかも?)
軸とナットが外れるとこんな感じです。小さな部品もあるので、無くさないようにバットに置いておくなどしましょう。
そしてここで注意点ですが、200Bではグラファイトパッキンではなく輪っかのゴムパッキンが使われているものもあるようです。(定かではありませんが前期と後期の違い?)200Aやこの200Bの前期モデル(200B703J)では、ナットの中に次に説明するグラファイトパッキンが使われています。モデルによる違いなのかが不明なので、わからない方はここまで分解してから部品発注すると良いかもしれません。
3.パーツクリーナーでクリーニングして、パッキン交換の準備。
部品が分解できたら、それぞれをパーツクリーナーで綺麗にしていきます。
まだ中に古くなったグラファイトパッキンが入っている状態です。まずはこの中のボロボロになったパッキンを、工具で取り除いていきます。
綺麗になった様子がこちら。下のバットに見えるように、黒いカスが出ているのが古いパッキン。パッキンの奥にはもう1つ輪っかの部品があるのでそちらも見逃さないように注意です。
そしてこちらが交換用のグラファイトパッキン。実はコールマンの純正のパッキンは公式ストアでも販売されていないので、汎用品を利用します。1個当たり300円程度です。素材は鉛筆の芯のようなもので、軽く脆いので扱いには注意です。
▶グラファイトパッキンを購入した通販サイトはこちら。
ナットにグラファイトパッキンを装着して、元の順番で軸に戻せば交換完了。最初は手締めである程度締め込み、専用スパナで最後まで締め込んでいきます。必ず、締め込んだら緩めないのがポイントです。なぜなら、このグラファイトパッキンは潰しながらスキマを埋めていくもののため、緩めてしまうとスキマが生じてしまうからです!必ず1度で締め切りましょう!
4.部品交換が完了したら、組み直して点灯テスト。
部品が交換できたら点灯テストです!点火するとこれまでより点灯もスムーズ! これまでの使いづらさがウソのように付きが良くなって明るさが安定します。若干燃料バルブが重く固くなりましたが、油をさせば滑らかになるかも? 次回行ってみたいと思います!
4.ガソリンランタンはしっかりメンテナンスして、長く付き合おう!
今回は、コールマンランタン200Bの燃料バルブからの燃料漏れを、セルフメンテで解消してみました。クラシカルなランタンは、長く付き合えるキャンプの相棒のようなもの。しっかりとメンテナンスして使って行きたいですね!
ちなみに、灯油ランタンの雄「ペトロマックス HK500」の表面のくすみを解消したセルフメンテをご紹介している記事はコチラ!チェックしてみてくださいね。
▶ペトロマックス「HK500」の輝き復活!真鍮製ランタンのDIYメンテを身近な「ある物」で!の記事はコチラ。