彼らはどうして大鰐口の綱を登るのか?極寒を吹き飛ばす、熱気溢れるフンドシ男達の奇祭!
奥会津は柳津町の「七日堂裸詣り」。毎年1月7日、真冬の極寒の中で行われるこの奇祭の目的は何なのか?!
アイキャッチ画像引用:歳時記の郷 奥会津
1.七日堂裸詣りとは?
初めてこの画を見る人にとっては、一体何の騒ぎかと凝視してしまう人もいるのではないでしょうか?実はこの様子、福島県の奥会津地域「柳津町」で毎年1月7日に行われる「七日堂裸詣り」という例年行事。
フンドシ姿の男達が、日本三大虚空蔵の福満虚空蔵尊圓蔵寺(ふくまんこくうぞうそんえんぞうじ)の本堂を目指し、1年の幸福と無病息災を祈願して、大鰐口(おおわにぐち)の綱を威勢良く競いよじ登るというもの。(大鰐口:綱を振り動かして打ち鳴らす仏具)
秋には紅葉も美しい福満虚空蔵尊圓蔵寺、ぶらり旅をした様子はこちらの記事でご紹介しています。
▶日本三大虚空蔵のひとつ!奥会津の観光スポット「福満虚空蔵尊圓蔵寺」をぶらり旅。
2.真冬の寒さを吹き飛ばす熱気が伝わる!
実際に七日堂裸詣りの様子を見てみると、その様子は圧巻!フンドシを巻く準備段階から、参加する猛者達の威勢良い声が響きます。
雪や氷の張る道を裸足で走り、本堂を目指して113段の石段を駆け上がる。その時点で寒さに負けてしまいそう。。。フンドシ姿の男達へ向けた女性達の黄色い声援も響きます。
画像引用:youtube
なんとこの七日堂裸詣り、男性なら一般客含め地元でなくとも誰でも参加可能とのこと!一味違った1年を送りたい方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
3.冬も満喫!歴史ある伝統行事が残る奥会津。
画像引用:pinterest
1000年以上もの歴史があるこの奇祭は、その昔、只見川に棲む龍神を追い払った民衆の伝説が起源となっているとのこと。海外の方にも特に強力な印象を残しそう。奥会津には、昔から伝わる逸話を後世に残す、さまざまな祭り、行事が多くあるところも魅力ですね。