期間限定で見れる珍しい光景は、昭和村の卵池に!
卵池。名前からしてなんだか気になる池が、昭和村の奥地にあります。卵形? 硫黄の匂い? 由来が気になる卵池は、なんとも珍しい光景の広がる池なんです。
1.反射する木々が美しい、静かな山の中の池。
卵池のある場所は、玉川渓谷の先、「冷湖の霊泉」超えた先にあります。この霊泉に来るまでも、夏の虫の声が響き渡るマイナスイオンたっぷりの山道が広がります。少し道は細めの砂利道ですが、車で行ける道路です。
▶福島県昭和村の銘水『冷湖の霊泉(ひゃっこのれいせん)』は、暑い夏にピッタリの避暑スポット!!
どこか秘境感が漂う卵池。愛称かと思いきや正式名称が「卵池」なんですね。それほど広いわけではないですが、水面に反射する木々が美しい景勝地です。
さて、見ただけでは卵池なる由来もわからないと思っていたところ、一風変わった光景が広がっているんです。
2.卵池の由来とは?!
近くの木々に目をやると、何やら不思議な物体が木にくっついています。雰囲気的には発泡ウレタンみたいな感じです。実はこれ、あの生物のタマゴだそう。
そう、これ実は『モリアオガエル』の卵! 初夏の時期に、水面に張り出した樹の上に綿状の卵塊を産みつけることでよく知られているそう。こういった場所に産卵したのち、オタマジャクシは木から落ちて湖に放たれるんです。
モリアオガエルは、地域によって希少種に指定されている、水辺でなく林で生活する珍しいカエルだそう。そしてこの光景が見られるのは初夏の産卵の時期だけ。貴重な時期に訪れさせてもらいました。
そして! 卵池の由来はこれだけじゃないんです。
3. まだまだ池に広がる、異様で神秘的な光景!
池にはまだまだ異様な光景が広がります。水際の木々から、水中に目を落とすと、今度はなにやらクラゲの大群に見えるような半透明の物体が、所々に密集しています。
近づいて見てみると、これまた卵! 実はこれ、サンショウウオの卵なんだそう。これも初めて見たので驚き。もちろん産卵期にしか見られないとのこと。卵池と名付けられたのも納得するような光景を目の当たりにすることができます。
どのように出来たのかもあまり知られていないという卵池。大きさはそれほど大きくはないですが、中心部は相当深いと言われているので注意。異様で神秘的な卵池には、まだまだ知らないことが秘められている、そんな予感をさせてくれる池です。
◆卵池(たまごいけ)
●〒968-0214 福島県大沼郡昭和村大芦