漆喰の2度塗りで仕上げの工程へ。2度塗りすることでのメリットとそのやり方とポイントは?
大広間の漆喰塗りの1度目を終え、全体的に下地のように塗り広げられました!DIY用漆喰「うま〜くヌレール」をうまく仕上げるためには、2度塗りが肝心。そして2度塗りをする意味とは?広範囲の漆喰塗りで疲労が溜まる体にムチを打って、綺麗に仕上げて行きます!
1.1度塗りを終えた状態・・・
1度塗りはおよそ1時間〜2時間程で乾きます。上の写真は、生まれて初めて塗った漆喰の1度塗り目です。周辺もろくに塗れていなくて見るも無惨な状態ですね。。。下の写真は、少し慣れて来た頃の1度塗りですが、やっぱり場所によっては古い繊維壁が傷んでいるということもあり、凹凸や塗りムラが多い状態です。
他の箇所はもう少し塗りムラも少なく1度塗りを仕上げていますが、いずれにしても1度塗りでは下地も薄く見える程度の塗りなので、2度塗りは必須でしょう。
2.なぜ2度塗りするのか?
DIY用漆喰「うま〜くヌレール」を使って漆喰塗りをするときの2度塗りのメリットとしては、以下のように言われています!
2回薄く塗った方が、1回塗りに比べ材料を比較的少なく使い、所定量で済む場合が多いからです。1回塗りで終わらせようとすると、塗り残しに気を遣い、どうしても厚く塗る傾向があります。
(引用:日本プラスター株式会社)
下地によっては、1回塗りですと、アクや小ひびの出る場合があります。2回塗りすれば、そうしたアクや小ひびは消えます。
(引用:日本プラスター株式会社)
確かに、1度塗り目で綺麗に仕上げようとすると、下地の状態によっては難しい所があります。厚塗りになると他の箇所も厚く均一にしなければなりません。実際、2度塗り目をしてみると、1回目よりも使う量が少なくて済みました!そして大広間ではなく居間の漆喰塗りをした時には、ベニヤに塗った後にアクが出て来て、茶色っぽい点のシミができてきます。個人的にはほぼどんな下地にも2度塗りするのが安心かと思います!
3.2度塗り目のやり方とその感触は?
さて、早速2度塗り目を始めていきたいと思います!
●2度塗り目の手順
①1回目の塗り面が乾燥して半乾きになるまで待つ(乾いて時間が経った時は表面に霧吹きで水をかけると乗りやすいそう)
②2度塗りをスタート!好みで塗り跡をつけたりしながら塗る
③2度塗り目が乾く前にマスキングテープを剥がして完了!
ポイントは2度塗り目を終えたらすぐにマスキングテープを取るというところ。乾いてからマスキングテープを剥がすと端だけではなく固まっている他の箇所まで剥がしてしまう可能性があるためです。
1度塗りと比べると下地が出来上がっているので塗りやすく、慣れもあるせいか時間も1回目ほどかからずに進められました!平に綺麗に仕上げようとすると神経をかなり使います。真っ平らにするのには技術がいるそうなので、端の仕上げさえしっかり押さえれば、ざっくばらんな仕上がりも漆喰らしさが出るので良いですね!
比較してみましょう!
4.1度塗りと2度塗りの比較
さて、全てではありませんが、2度塗りをするとどんな風に差が出たのか見てみたいと思います。
上の写真は、左右で1度塗りと2度塗りの比較です!写真だと少しわかりづらいかもしれませんが、左が1度塗り、右が2度塗りです。2度塗り目の方が塗りムラもなく、全体的に均一に仕上がっています!
・1度塗り目
・2度塗り目
うっすらと下地の色味が見えていましたが、2度塗りすると白がくっきりと出て来ます。乾いていくにつれて表面のテカリも取れてマットな感じに全体が落ち着いて来ますよ。
5.残すは広範囲の1カ所!
さて、残すはあとこの広い1面です。こういった広い面の場合、途中で漆喰が足りなくなって乾いてから塗り継ぎすると、継ぎ目が目立ちやすくなるので、量に気を使いながら一気に仕上げていきます。ここが終わって周囲の清掃をすれば、ひとまず「大広間の柱・壁・天井塗装への道」は一段落です!!Before→Afterをお楽しみに〜!
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