和船に乗りながら眺める只見川の景色は唯一無二。奥会津の「霧幻峡の渡し」で廃村集落散策の旅へ。
奥会津は金山町と三島町の町境にある『霧幻峡』はご存知でしょうか? 「霧幻峡の渡し」は、かつて実際に集落間の移動に使われていた和船に乗り、船頭さんの操作で川をわたり廃村集落の散策ができるスポット!
今回はSATORUメンバーで「霧幻峡の渡し」を満喫! 一度は訪れて頂きたい奥会津のスポットをご紹介したいと思います。
目次
1.舟で川を渡って集落散策! 奥会津「霧幻峡の渡し」は一度は行くべき周遊スポット!
画像引用:旅東北
300年間の歴史を紡ぐながらも、昭和39年に裏山の土砂崩壊で残念ながら廃村となってしまった三更(みふけ)集落。霧幻峡はそんな三更集落と川の向こう岸を繋ぐ舟だったそうです。幻想的な川霧をつくり出す夢のような風景から、霧幻峡と名付けられたんだとか。
かつては集落の1戸1戸が舟を持ち、渡し舟を自家用車のように自在に操って生活をしていたこの集落。そんな生活の名残りを伝えるように、「霧幻峡の渡し」は現在観光スポットとして福島県金山町観光物産協会にて運営されています。
今回はそんな「霧幻峡の渡し」を体験させて頂けることになったので、いざ三島町の早戸駅舟つき場へ!この日は秋の午前中、川霧が出るタイミングではなかったのですが、雲ひとつない快晴で、緑溢れる自然景観が素晴らしいロケーションでした!
2.ライフジャケットを装備していざ舟へ!只見線に見送られ川を渡る。
舟に乗るには、万が一の落船に備えて全員ライフジャケットを着用します。ライフジャケットは貸し出しなので、体験する人は手ぶらで向かってOK! 間違っても不用意にライフジャケットの紐は引っ張らないこと。。。子供用のライフジャケットもあるので安心です。
木で作られた和舟に乗る際には、このような銀マットを貸してもらえます。ゆっくりとした舟なので水が入り込むことは少ないですが、濡れても安心なのとクッション性があるので嬉しい装備です。
準備ができたらいざ出発! という時に丁度、只見線が見送りをするように通ってくれました!只見線は全国屈指の秘境路線、なんだか幸先の良いスタートです!舟の定員は8名。子供用のライフジャケットはありますが、0歳〜1歳くらいのライフジャケットが着用できないお子様は抱っこでの乗船とのこと。
この日は雲ひとつない晴天! 気持ちよく晴れていますが、日差しも直接当たるので早朝以外は帽子などがあると良いかもしれません。あいにく今回はの乗船時間は川霧には出会えませんでしたが、息を呑む雄大な只見川の景色が楽しめました。
実はこの只見川、ダムに挟まれているが故に流れが比較的穏やかなのが特徴で、のんびりとした渡し船が満喫できます。
3.時の流れが違う?川を渡った先には廃村集落。
今回は廃村集落の散策もお願いしていたので、向こう岸に渡ったあとは上陸して、三更集落跡地を散策しに行きます。舟を降りてからは坂道が続き、只見川を見下ろすような位置まで登っていきます。この途中には、現在奥会津の写真家として有名な星賢考さんのご実家跡なども通ります!
散策ルートの中にはポイントがいくつか点在しています。近年、重なる厄災から逃れたこの地蔵や神社や観音堂は守り本尊として、又そこに宿る霊力が訪れた人の運気を上げ、願い事をかなえる「パワースポット」としても注目を浴びているそうです。只見川が見下ろせるこの場所には、くつろげるベンチとテーブルが。
こちらもかなり年季の入った古民家。一見空き家なのかと思いきや、近年買い手が見つかり実際に住われているんだとか! 所有者合意の上、中を覗くことができます。。。積雪時に玄関が閉ざされてしまっても、二階から入れるように上部にも玄関があります。
他にも、チェックしておくべき散策スポットはまだまだ! 船頭さんが一緒に歩きながら歴史の説明をしてくれるので、地域のかつての暮らしや逸話など、飽きさせない内容で充実です!
再度船着き場まで戻り、船頭さんの操舵によって出発地点へ戻ります。
4.川霧が出る時期がオススメ! 「霧幻峡の渡し」を体験しよう!
今回は川霧の出る時期ではない時に行ってみましたが、今度はぜひ川霧の出やすい時に行ってみたいですね! 夏場は気温と水温の差によって川霧が発生しやすいそうですよ♪ ゆったりとした舟での旅、船頭さんの背中もカッコイイです! 奥会津に来たら、ぜひ体験してみては? 公式サイトからは5日前までの予約が可能なので、チェックしてみて!
▶「霧幻峡の渡し」の公式webサイトはこちら!
【霧幻峡の渡し(むげんきょうのわたし)】
住所:〒969-7406 福島県大沼郡三島町早戸 早戸駅そば 船着き場
TEL:0241-42-7211
営業時間:4月下旬~11月中旬まで ※ご予約されたお客様のみ
駐車場:あり