アウトドアの基本『薪(まき)』選び! ソトアソビを格上げする、薪の種類の選び方は? 

アウトドアで大切な『薪』。どの種類を使うのが正解?

これからのシーズン、キャンプやアウトドアで焚き火をしたり料理をしたり、薪ストーブで暖をとったりと様々なシーンで火を使いますよね。
そんな時にみなさんは何で火を起こしますか? おそらく大体の方はオーソドックスに『薪(まき)』を使うと思います。

実は薪にも色んな種類があって、使う場面によって向き不向きがあるんです! 今回はそんな『薪』の特徴から用途に合わせたオススメの品種までみなさんにご紹介します!!
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1.『薪(まき)』の基本は大きく分けて2種類!!

薪の選び方
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火を使う様々なシーンで活躍する『薪』、あなたはそんな薪をきちんと選べていますか?
実は一口に薪といっても色んな種類があって、その品種によって使う用途の向き不向きがあるんです!
使うシーンを間違えてしまうとなかなか火が点かなかったり、逆にすぐに燃え尽きてしまったりと、思うようにアウトドアを楽しむことができなくなってしまいます。

薪は大きく分けて2種類に分けることができます。まずはそんな基本をみていきましょう!

・『針葉樹』

針葉樹の薪の特性
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まずは『針葉樹(しんようじゅ)』、その名の通り葉っぱが針のように細い品種の木です。
針葉樹の特徴はなんと言っても「火が点きやすい」ということ。非常に燃えやすい性質を持っています!

・『広葉樹』

広葉樹の薪の特性
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お次は『広葉樹(こうようじゅ)』。こちらもその名の通りで、葉っぱが広い品種の木です。
広葉樹は先ほどの針葉樹と比べて火が点きにくいのですが、その分「火持ちが良い」という特徴を持っています!

2.火が点きやすい『針葉樹』に最適なシーンと、オススメの品種!!

・『針葉樹』は焚きつけや料理に最適!

焚き火で料理
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先ほども言った通り針葉樹の特徴は「火が点きやすい」こと。そのため最初の着火の時や、すぐに火力が欲しくなる料理を作る際などに非常に最適なんです!

〜オススメの『針葉樹』〜

・スギ

杉の薪特性
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針葉樹の中でも非常に火が点きやすい「スギ」。勢いよく炎を上げて燃えるので焚きつけなどの着火の際におすすめです。

・マツ

松の薪特性
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火力が強くパワフルな「マツ」。油分を多く含んでいるので火力は申し分ないのですが、煙が出るので使う時は焚べるタイミングとその量に注意してください。

・ヒノキ

檜の薪特性
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針葉樹の中でも火持ちが良い「ヒノキ」。火持ちが良い分あまり着火性が高くないので、少し小さめに割って使うことをおすすめします。

3.火の持ちが良い『広葉樹』に最適なシーンと、オススメの品種!!

・『広葉樹』は薪ストーブや焚き火に最適!

焚き火用の薪
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広葉樹は火持ちが良く長く燃えてくれるので、薪ストーブや焚き火など長く火を使うシーンに非常に向いています!
しかし最初から広葉樹に火を点けようとすると、なかなか点きませんので着火の際は針葉樹と一緒に使うことをおすすめします!

〜オススメの『広葉樹』〜

・ナラ

楢の薪性質
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広葉樹の代表的な存在の「ナラ」。日本の広い地域で手に入れることが出来るため資源も豊富で、火持ちも良くコストパフォーマンスが高い薪となっています。

・クヌギ

椚の薪の性質
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ナラと同じ広葉樹の「クヌギ」。ナラの中でも抜群の燃焼時間と熱量を併せ持ち、薪の中では高級品とま言われています。また他の木と比べて薪にするための乾燥時間が短いというのも魅力です。

・カシ

樫の薪の性質
画像引用:隠居のとんブログ
薪の王様との異名を持つ「カシ」。火力・火持ちともに薪の中では最高峰で、かなりの時間燃え続けます。火が消えた後の熾火(おきび)になっても長く持続するので非常に重宝される品種です。

4.まとめ

キャンプの薪選び
画像引用:precious

今まで火おこしや薪の扱いに苦戦していた方もこれで解決したんではないでしょうか。
人にも個性があるように、木にも様々な個性がありますので、それをきちんと理解すれば今までよりワンランク上の使い方が出来ると思います!

これからのシーズン外で火を使うシーンも多くなると思いますが、使う用途に合わせた薪を選んで、アウトドアを存分に楽しんで下さいね!

ryo suzuki
ryo suzuki
福島県伊達市出身。接客業を中心に様々な仕事を経験した後、2019年に株式会社SATORUヘ。現在は「地域活性化SHARE BASE プロジェクト」を担当し、WEBでの執筆やディレクション業務を行う傍ら、カメラマン・映像クリエーターとしても活動している。