古民家の壁の仕上げといえば漆喰!難しい漆喰(しっくい)塗りを簡単にする秘密のアイテム登場!
柱、天井の塗装を終え、いよいよ壁に入ります!従来の壁は茶色い繊維壁、当初薄いベニヤ板を壁に貼り、クロスで仕上げることも検討していましたが、やはりここは古民家。白い漆喰の塗り壁で仕上げて行きたいと思います!塗りやすい漆喰を見つけたので、初めての漆喰塗りにチャレンジです!
1.漆喰(しっくい)って何?
普段生活していてあまり耳に馴染みの無い「漆喰」ですが、意外とその存在は身近なものです。どんな特徴があるものなのでしょうか?
画像引用:ウィングホーム
漆喰は、石灰を主成分とした壁、天井などに使用される塗料。コテなどを使って壁に塗り広げて行く、日本だけでなく海外でも歴史的な壁建材として使われています。素人には慣れるまで塗る事が難しく、左官工と呼ばれる人が難しい漆喰塗りの専門的な技術を持っています。
現在では塗りやすい漆喰も商品化され、塗り方によって様々なパターンがつくり出せいろいろな仕上がりが楽しめるので、DIYでも使われるようになっています。漆喰のメリットは以下のようにも言われていますね。
●漆喰のメリット
・VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解
・パターンや色によって、洋風から和風、さまざまなデザインが可能
・呼吸する壁といわれている通り、湿度を調湿してくれる
・家の中の嫌な臭いをとってくれる(脱臭効果)
・燃えないので火事に強い
・漆喰内部は強アルカリ性のためカビにくい(部屋内のウイルスも生きにくい)
・耐インフルエンザ性
・音が通りにくい(防音性)
(引用:お部屋を漆喰や珪藻土で自然素材リフォーム)
素人が塗るのは難しいとされる漆喰、最初は難しそうで敬遠していましたが、ホームセンターを歩いていると驚きの商品!『漆喰うま〜くヌレール』に出会いました!
2.漆喰うま〜くヌレールとは?
画像引用:うま〜くヌレール公式サイト
『漆喰うま〜くヌレール』は、材料を混ぜる必要の無いDIY用漆喰!難しそうな材料の配合や、塗る場所を選ばない画期的な漆喰です。創業から漆喰を作り続けている日本プラスター株式会社さんの技術が生きた製品なので信頼性もバッチリです。
壁紙(ビニールクロス)、古壁(聚楽壁、砂壁、繊維壁)、新築のご自宅の石膏ボードにも直接塗れるのが最大の強みですね!我々の改修中の古民家では、繊維壁や土壁などの古壁が多いので大活躍間違い無しです!
漆喰を塗ってみたいと思っていた方、是非ご覧ください。
▶漆喰うま〜くヌレールについてもっと知りたい方はこちら!
3.漆喰うま〜くヌレールを塗る準備
さて、早速漆喰を塗る準備に入ります!レクチャーDVDが無料配布されていたので、前日に3人でcheckです!
①準備したもの
・うま〜くヌレール18kg缶
・コテ
・角コテ
・コテ板
・マスキングテープ
・手袋(長めのゴム手袋がオススメ!)
②18kg缶の開け方
1番大きな18kg容器の開け方です。フタに3つの指を引っ掛ける穴があります。1つはフチを切り取るためのもので、あとの2つは指を引っ掛けて容器を開く為の穴です。 力はあまりいらないので、女性の方でも簡単に開けられるはずです。フチをこんな風に一周切り取ったら、2つの穴に指を入れてフタの中央部分を抑えながら引き上げて開けて行きます。 結構開ける時が気持ちいいです。ここで注意しておきたいのは、保管場所が0度以下になる凍結の危険性がある場所には保管しておかないコト。一度凍結すると丸ごと使えなくなってしまうそうです。雪で囲まれた古民家の中に未開封で保管していましたが、今回は無事に使えました。。。
③フィルムを被せれば何回でも使える!
開けた後、表面にフィルムが貼ってありますが、これは捨てないようにしましょう!使い切らないで保存する場合、このフィルムをかぶせて保管します。つい捨ててしまいそうですが気をつけてください。
④部屋の養生
漆喰が柱などに付かないように、マスキングテープで養生していきます。このとき、漆喰の厚みを加味して余剰を2~3mm程残しておくと良いそうです。
⑤繊維壁の表面の汚れを落とす 漆喰を塗る前に、古壁の表面の汚れを落としておきます。ホウキで表面を払うくらいでいいそうです。これいるかな〜?とか思っていましたが、やってみると意外とホコリや粒が落ちるのでやっておいた方がいいと思います。
準備が完了したらあとはひたすら塗って行くのみ!繊維壁などの古壁用には2度塗りするので、今回はまず1度目の塗りに入ります。
4.繊維壁に漆喰うま〜くヌレールを塗ってみる!
コテ板におたまで漆喰を乗せて、好みの固さになるまで練り込んでいきます。漆喰は揉んで練る程柔らかくなっていきますが、始めの内は柔らかくしすぎるとボタボタ落ちます。まるで鳥のフンが家の中に落ちているようです。コテにも漆喰が馴染んでないので、滑り落ちて行ってしまいます。動画で見たよりすごく難しい。。。 端っこや角の方は、ヘラを使うと簡単に塗れますが、今回は用意していなかったので手袋をした指で塗っていきました。端から塗り始めて、広い範囲をあとから塗り伸ばして行くと塗りやすいですね。最初の塗りは驚く程ヘタクソでした。。。 少し慣れてくると綺麗に塗れます。1度塗りは下地が薄く見える程度に塗ればOK!古壁だからでしょうか?なかなか薄く塗るのも難しかったです。メンバー3人とも初めての漆喰塗りに挑戦して、その難しさと本物の漆喰を塗る左官屋さんの技術力の高さに驚くばかり。少しずつ慣れて来ました!高い位置の壁が多いので、はしごに登りながらローテーションで進めて行きます。
5.途中経過・・・
だいぶ塗りが進んできました!コテに漆喰が馴染んで来ると、練ってゆるくしても漆喰が落ちずに広く塗り広げることができます!力が入り過ぎて腕がの握力が弱まってきます。確かDVDでは「1番上手に塗るコツは、気楽に楽しみながら塗る事です♪」なんて言ってましたがあながちそれも本当かも。。。力んでいるとすぐ疲れます。
6.うまく塗るポイントは?
うまく塗るポイントは、
①コテの角度を20度程にする
②右利きの人は、左から右へ、下から右上に塗る
③膝など体全体を使って塗り広げる
④コテの角度を返して、コテに残った漆喰を壁に再度付けてさらに広げる
⑤1回目の塗りのときは下地が見えるのをあまり気にしない
初めて漆喰を塗ってみて気づいた事です。そして「1番上手に塗るコツは、気楽に楽しみながら塗る事です」というのは意外に本当です。
仕上げの2度塗り目のタイミングは、2時間ほど経って1塗り目が完全に乾いてからです。今回は1度塗りで1缶を使い切ってしまったので、2度塗り目の作業はまた材料入手後となります。
7.とりあえず1度塗り完了!
この日は夕方から作業を始め、終わったのは夜の11時。初めての漆喰塗りは、うま〜くヌレールを使えば意外に慣れるのも早かった印象です。天井が高く高い位置の壁が多いため、なかなか効率よくとはいかず時間がかかりました!
ひとまずは下地となる一度塗りを終えましたが、次は仕上げの2度塗り目です。綺麗に仕上げていきますよ!
▶古民家再生DIY!内装【大広間】の柱・壁・天井塗装への道#6〜漆喰で壁を塗る!②〜