ブライワックスって木材にどうやって塗ればいいの? 塗り方とその仕上がりは?
木を使ったDIYの仕上げによく使われているブライワックス(BRIWAX)。塗料のように取り扱いも難しくなく、多くのDIYをする人たちをはじめ、プロから英国王室まで幅広く使われているブライワックスですが、その塗り方、仕上がりはどのようになるのでしょうか? 今回は、そんなブライワックスの塗り方や仕上がりをご紹介していきたいと思います!
1. ブライワックス(BRIWAX)とは?
ブライワックスは、天然素材の蜜蝋やカルナウバ蝋をブレンドした木部用のワックス。半透明の綺麗な塗膜を作ってくれることで、木本来の木目や色を生かしながら塗装してくれるスグレモノです。 ペンキと違って乾きも早く、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ホームセンターで購入したSPF材などエイジングされていない無垢の木材でも、ブライワックスを塗ることによって古びた雰囲気のアンティーク感を出すことができます。その上、木材の保護までしてくれるのだから超優秀な仕上げアイテムなんです。
今回はそのブライワックスを使って、DIYで製作したキッチンカウンターを仕上げていきたいと思います!
▼キッチンのカウンター製作時のDIYの様子はこちらからご覧いただけます。
空きスペースを有効活用!SPF材を使ってキッチンにカウンターをDIY!①
2.ブライワックスを塗る前にやっておくこと。
ブライワックスを塗る前に、下地をしっかり整えておくことが重要です。キッチンカウンター製作時から数年経ってしまっていたので、表面についている汚れやシミを落としていくため電動サンダーで表面を整えていきます。
この時、粗い目から細かい目へと木目に沿ってやすりをかけていきます。サンドペーパーだと#240→#400辺りが目安になります。滑らかにしすぎるのも浸透しづらくなるので、ツルツルにまではしなくても大丈夫!
3.ブライワックスの塗り方は?ブライワックスの塗り方は?
ブライワックスは、ペンキのように刷毛やローラーを使っては塗りません。主に推奨されているのは、
・布
・スチールウール
の2種類です。スチールウールを使用すると、木を研磨しながら塗装する形になるので、手触りや風合いもよくなるそうですが、今回はより一般的な「布」を使って塗装していきたいと思います。
ワックス自体は固形ですが、温度によって柔らかくなったり硬くなったりもします。一般的には20度以上になるとこの写真のように柔らかくシャバシャバに近いような状態になりますが、使用に問題はありません。逆に布で簡単に塗りこんでいくことができます。
少量を布に取り木部に刷り込むように塗っていきます。もし手につくのが気になったり、肌の弱い方はゴム手袋をして作業するのがオススメです。布を使って塗るので、狭いところや細かいところも手の感覚で簡単に塗ることができます。多少濃いめに塗ってしまったところも、伸ばすように満遍なく塗り広げてあげれば簡単にリカバリーできますよ。
塗ってすぐの状態はこんな差が出てきます。感想も早く夏場で10分もあれば乾いてしまいますので、ここからさらに綺麗に仕上げていくには、布やブラシ、またはタワシを使って磨いていくとより馴染んでツヤが出るような仕上がりになっていきます。
ちなみにブライワックスには2種類あり、「トルエン」という物質が入っている「オリジナル」と「トルエンフリー」のものがあります。オリジナルは15色あり、トルエンフリーは8色展開です。トルエンを含んでいると強いニオイを伴いますが、トルエンフリーはニオイも控えめになっているので、DIY向けと言って良いでしょう。
今回使用したのはトルエンフリーの方の「ミディアム・ブラウン」。どちらにもある色ですが、トルエンフリーの方を使用しています。いずれにしてもニオイが全くないわけではないので、食事の際などニオイが気になる方は風通しの良い別の部屋で作業することをオススメします。
4.DIYだから失敗しても大丈夫! Before→Afterを楽しもう!
初心者でも簡単に塗れるワックス「ブライワックス」。取り扱いも簡単で乾きも早く、誰でもアンティーク調に仕上げられる上、選べるカラーも豊富。まさに古民家再生DIYをするのにうってつけのアイテムです。
身の回りにあるものでも無塗装であればすぐに使えるので、Before→Afterを楽しんでみては?