水平を取るための超重要作業!! 土台づくりに大切な「丁張り」を開始!
コストコのガゼボ(東屋)を建てるべく、裏庭の整地をした前回。雑草を取り除いてみると、庭の地面は予想以上に凹凸が激しく、幅や奥行きの高さがそれぞれ違っている状態。今回はそんな地面の凹凸をクリアする土木工事の基礎、丁張りにチャレンジしてみました。
1.丁張りってどういう作業?
よく工事現場で、木の杭や板で囲われている状態を目にしたことがある人も多いはず。実はあれ『丁張り』という作業。
丁張り(遣り方)とは、「建物を建てるために施工する、基準となる仮設工作物」と解釈されています。 実施することで「建物の水平方向の高さ」や「建物の配置」が明確になる、超重要な作業!
この作業をせずに水平器のみでウッドデッキを作ってみましたが、波打つように水平の取れていないものが出来上がってしまったことも。本来であれば四方をぐるっと木枠で囲みますが、今回は四つ角のみという簡易的な施工を教わりながらやってみました!
2.丁張り作業の手順。
●木杭を打ち込んで直角を出す。
まずは施工する場所を決め、四方の直角を出しつつ木杭を打ち込んでいきます。
この時にようやく登場するのが、前回作っていた大きな直角三角形。これは「ピタゴラスの定理(3:4:5の法則)」を使い、端材で直角三角形をつくります。大きければ大きいほどより正確に直角の位置が出せるので、少し重いですがコレを使って位置決めをします。
●水平をはかり水糸を張る。
四方の位置を決めたら、実際に予定している大きさよりも広く杭を打って枠を作っていきます。教えてもらった師匠は本格的な測量のアイテムを持っていたので、そちらを借りて水平をチェック。
大きめに打った四方の杭に、水平に板を打ち付け、最初に打った杭を目印に水糸を張っていきます。この四方に張られた水糸が、高さを測る基準になるというわけです! 理論はわかっても、素人にはなかなか理解しながら行うのは難しかった。。。
●水糸の高さを基準にして土台の高さを調整。
水糸まで張ると、工事現場らしくなってきました! あとは基準になる場所の高さを決めて、水糸からどれくらいの距離があるかで全体的な水平を取ることができます。
ここから高い位置の土を掘ったり土台のコンクリートを調整したり、ウッドデッキの枠を作ったりと、土木や大工工事が始まっていきます。
3.次回は土木・大工工事へ!
古民家の2階から全体を見てみると、なかなかそれらしい現場になってきたのがわかります。土木工事は体力勝負、梅雨の時期はかなり天気に左右される作業ですが、少しずつ秘密基地を進化させていきたいと思います。