柿渋を使って古民家の床板塗装をDIY!柿渋の効果と色合いは?
古民家の玄関をDIYで修復した後は、無垢の杉板に柿渋を塗って風合いを出そうと思います!さまざまな効果が謳われている柿渋の効果、色合いははどのようになるのでしょうか?やってみた手順と共にご紹介したいと思います。
1.柿渋の効果・効能について
柿渋は、渋柿の液汁を発酵熟成させてつくられたもの。歴史は古く、江戸時代に入ってから木材の保護や染め物等にも使われ、防腐・防水・防虫・抗菌作用といった優れた効果を発揮します。
柿渋を木材に塗った直後はあまり変化が感じられないようですが、2〜3ヶ月程経つと経年変化によってその風合いが楽しめます。柿渋は物によっては銀杏を潰したような強い匂いを発するようですが、現在は無臭柿渋が主に用いられ、本格的な建築物からDIYまで、現代もその用途は広く親しまれています。
まさに日本古来のビンテージ加工。今回は玄関に貼った無垢の杉板を柿渋と蜜蝋ワックスで仕上げていきたいと思います!
2.柿渋を塗る前に表面を整えておく
柿渋を塗る手順は大まかに以下の通り。
①表面をサンドペーパーで削る
②柿渋を塗る(必要に応じて水で希釈)
③乾いた布で拭き取る(ムラ防止)
④1日程置いてから好みの色合いになるまで重ね塗り
⑤蜜蝋ワックス等で表面を保護する
柿渋を木材に塗る場合には、表面をサンドペーパーで削っておくと良く浸透するそうです。今回は杉の荒板なので表面はかなりザラザラ。裸足で歩いても違和感を感じる程でした。今回は180番程のサンドペーパーで表面を削ってみました。
サンドペーパーは釘などに引っかかるとすぐに破れてしまうので、床に限らず釘打ちしたものは頭が飛び出ない様にしておくのも◎だと思います。
3.サラサラと塗りやすい柿渋は初心者でも簡単?
今回用意したのはこの無臭柿渋と蜜蝋ワックス。
柿渋の唯一の弱点の匂いを克服したこの無臭柿渋、本当に無臭でノンストレス。蜜蝋ワックスを使うのはまだ先ですが、その効果にも注目したいですね。早速柿渋を塗っていきたいと思います。
通常この無臭柿渋は、水で2倍に希釈して使います。今回はまず端材に試し塗りして、どれほどの色合いになるのかを確認。薄めずとも好みの色合いに近くなっていったのでそのまま刷毛で塗っていきます。
他の箇所に塗ってしまわない様に、養生も忘れないようにやっておきます。
刷毛で塗った後は、通常色ムラにならないように乾いた布などで拭き取っていくのですが、案外刷毛でムラなく塗れたのでこのまま様子を見てみます。
4.柿渋の1度塗りと2度塗りを比較すると?
・柿渋を1度塗りした状態
1度塗りしてすぐは、あまり変化がわからない程度ですが、1日程放置すると色合いが出て来ます。1日放置してから同じ様に上塗りしていきます。
・柿渋を2度塗りした状態
2度塗りして1日程放置した状態。木目を残しながらも柿渋の色合いが濃くなって来ました。さらに時間が経つと柿渋の風合いが出て来そうです。
手軽に和のテイストを出せる上、経年変化による風合いを楽しむこともできる日本古来の自然塗料「柿渋」。化学塗料ではなかなか出せない色合いは、いろいろな用途に使えそうです。様子を見ながら好みの色合いになった頃に、蜜蝋ワックスで表面を保護していきたいと思います!
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