玄関と敷居の改修開始!愕然としたその被害の状況とは?!
玄関の床板の歪み、そして敷居の破損を直すべく、まずは床板と敷居の取り外しに取掛かります!そして見覚えのある「アノ」被害に愕然・・・
1.玄関の床板と敷居の現状は?
今回の改修箇所は、玄関から入ってすぐのトイレ方面まで続く廊下と、居間と玄関を仕切る敷居の箇所。この古民家の改修に乗り出してからずっと気になっていたのがこの廊下のたわみ(踏むと床が沈んでしまう)と、敷居の破損です。
床に関しては一部分だけ貼り替えても同じ材料は無いので、トイレ方面まで続く床板を全て外して張り替えることに。一度床の張り替えは大広間でやったことがあったのでわりかし手順は把握していましたが、問題は敷居の交換。
敷居とこの廊下の床板は隣接しているので、こんな順番で取掛かっていこうと思います。
①廊下の床板を取り外す
②敷居を取り外して交換
③廊下の床板を張る
作業的には単純ですが、取掛かってみると見えなかった問題がいろいろと出て来る、想定通りにはいかないのがこの古民家の難易度の高い所でもあり面白い所でもあります。大広間のフローリングの解体と貼り替えをした時の様子はこちらでご紹介しています。
▶古民家【大広間】の床の貼り替えに挑戦!#1〜フローリングの解体①〜
2.廊下の床板から取り外し開始!
解体していくことで構造を把握することができます。他の場所と同様に、根太の上にフローリング材がそのまま乗せられている構造。根太の木材は状態が良く、フローリング材そのものが弱ってたわんでいたようです。
そのまま剥がしていくと、床板の下に大きな長方形の石が見えて、従来玄関の土間になっていたのが伺えます。リフォームされる前の古くからの様子が見えて来るようでした!
その調子でトイレの方面まで床板をどんどん剥がしていきました!打ち込まれている釘は錆びているため抜けにくく結構しんどい作業。。。トイレの方面も根太の状態は悪くない、これは思いのほか楽に貼り替え完了してしまうのでは・・・!?
3.材料を当てて床板のイメージを膨らませてみる
剥がした場所に、用意していた床板に使う材料を当ててイメージを膨らませてみます。厚みも強度も申し分ない、カットして釘で打っていけばしっかりとした床になってくれそうです。
さて、この後は敷居の取り外しに入ります。引き戸のレールを取り外して、破損している箇所の木材を入れ替えれば完了かと思いきや、久しぶりの難関ポイントに遭遇したのでした。。。
4.敷居の取り外しで見えた恐ろしい「アノ」被害
敷居の破損した箇所を外してみると、予想以上にボロボロ崩れて取り外しが出来ない。。。そしてボロボロになった部分を取り除こうとするとどんどん奥深くまで木が腐っていることが発覚!これはもしや、以前土台の修復時に見たあの状態と同じでは・・・
そうです、木造住宅の大敵シロアリ被害です。この古民家の入り口に大きく構えている敷居全体の木材がシロアリ被害によってボロボロになっていました。敷居と隣接する居間の根太までも浸食されてふっかふか。どおりで玄関から居間に足を踏み入れた時に揺れるわけです。予想以上の状態にちょっと不穏な空気が流れました。。。どうしましょ。
どこか安易に考えていた敷居の交換は、150年以上前の建築当初から生きながらえていた、敷居の土台ごと取り替えるという大きな工事に繋がったのでした!もちろん我々の手には負えないので、村内の専門の業者さんに相談。一度状況を見て頂くことになりました。この続きはまた別の記事でご紹介していきたいと思います。
5.ご支援、仲間を募集中!
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