自然観察で天気を予測出来れば急な天候変化も怖くない!!
農家や漁師、登山家やアウトドアをする方など、自然を相手にしている人はよく空を見上げて「この後天候が崩れる」などと言いますが、何を基準にして天候の変化を予測しているのか、みなさんはご存知ですか?
今回は、そんな自然を観察して天候の変化を予測をする方法をご紹介しますので、是非覚えてアウトドアシーンなどで使ってみてくださいね!!
1.田舎でよく耳にする空を見た天気予測。
昭和村で近所の方が空を見上げて「雨降りそうだから洗濯物気をつけてね。」なんて教えていただき助かったことが何度かあるのですが、何を基準にして予測をしているのかいつも不思議に思っていました。
気になって天候予測についてネットで調べてみると、とても興味深い予測の仕方がたくさん出てきましたので、今回はそんな自然を観察して天気の変化を予測する方法を、ザックリとみなさんにご紹介していきたいと思います!!
2.こんな空は天候の変化に要注意!!
〜もくもくと急成長する『積乱雲(せきらんうん)』〜
夏の空でよく見かける別名「入道雲」ですが、この雲は地上と空の気温差により発生し急激に発達します。大気が不安定な状態でどんどんと成長し、雲の上層部が空の氷点下のエリアに入ることで「積乱雲」となり落雷や大雨、突風、雹(ひょう)などの非常に激しい天候変化をもたらすため、雲の中では最も注意が必要な雲になります!!
〜高い山にかかる『レンズ雲(笠雲)』〜
画像引用:camphack
標高の高い山にはこのような「レンズ雲」や「笠雲」と呼ばれる不思議な形の雲がかかることがあります。これは低気圧がもたらす湿った空気が、山肌を駆け上がって山頂へと押し上げられている状態で起きる現象で、雨が降る前兆だと言われております。
また、この雲が出ているときの山頂付近では強風が吹いている場合が多いので、登山する際には山にレンズ雲がかかっていないか、きちんと確認しておきましょう!
〜残り方で空の湿度がわかる『飛行機雲』〜
こちらはみなさんもよく見かける「飛行機雲」ですが、この飛行機雲の残り方で空の湿度が分かるのをご存知ですか?飛行機雲が空に長く残っている場合は湿度が多い証拠で、逆に飛行機が通った後からすぐに消えていく場合は湿度が低い、つまり乾燥しているということが分かるのです。
このことから雲が長く残る湿度の多い日は、天気が下り坂になり雨の降る可能性が高く、雲が消える乾燥している日はカラッと晴れると言われております!
3.昔から言い伝わる「観天望気」とは?
これまで、気圧や湿度などを基とした科学的な根拠での天候予測をご紹介してきましたが、これと対局である経験則を基に天候予測をする「観天望気(かんてんぼうき)」というものがあるのを、みなさんはご存知ですか?
「観天望気」について、ウィキペディアではこのように説明されております。
「観天望気」
観天望気は、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。また広義には経験則をもとに一定の気象条件と結論の関係を述べたことわざのような伝承のことをいう。 古来より漁師、船員などが経験的に体得し使ってきた。英語の Weather lore は、気象伝承を意味する。また、天気占いとも呼ばれる。
これまた興味深かったので調べてみると、想像以上にたくさんの「観天望気」が出て参りましたので、代表的な2つをピックアップしてご紹介いたします!
①【クモが巣を張ったら。。。】
雨の日にはクモの巣が壊れてしまうため、クモは巣を張らずにジッとしています。そのため、クモがクモの巣を張った日の天気は晴れると伝えられています!
②【ツバメが低く飛んだら。。。】
湿気が多いと虫は水分が羽につき、体全体が重くなって高く飛べなくなります。鳥はそんな虫を食べますが、ツバメは止まっている虫ではなく飛んでいる虫を捕まえるので、エサを追ってツバメが低く飛ぶときは、湿気が多いので雨など天候が下り坂になると伝えられています!
4.自然を観察して天気予測を楽しもう!!
今回はテレビやスマホの天気予報とは違った、自分で見て感じることで天候の変化を予測する方法をご紹介してきました。ご紹介した予測の他にもまだまだたくさんの方法がありますので、気になる方は調べてみてましょう!
これからのシーズン、アウトドアなど屋外 で活動する機会も増えると思いますが、周りの自然環境を観察して天候を予測するのも楽しいと思いますので、空を見る時なんかは是非チェックしてみてくださいね♪