お部屋のスタイルアップに欠かせない廻り縁(まわりぶち)とは? DIYで古民家の廻り縁を施工してみる!
天井と壁の間設けられた廻り縁。他にもモールディング、見切り材など色々な呼び名があります。部屋の装飾のわき役的な存在ですが、廻り縁をつけることでのメリット、つけないことでのデメリットなども様々。今回はDIYで廻り縁を施工していく様子をお送りしたいと思います!
1.廻り縁(まわりぶち)とは?
『廻り縁(まわりぶち)』とは、天井と壁の間設けられ、部屋をぐるっと囲むように付けられる見切り部材。これと同じように、壁と床の間に設けられた見切り部材に『巾木(はばき)』がありますね。廻り縁の種類は、材質・形状・色などさまざま。
部屋の装飾のわき役的存在の『廻り縁』ですが、あるのとないのとでは大違い!「空間を引き締める」、「壁と天井の繋ぎ目を綺麗に見せる」という大きな役割を持っているんです。
もちろん既製品は多々ありますが、今回はそんな『廻り縁』の塗装から取り付けまでをDIYで施工してみたいと思います。
2.廻り縁をDIYで施工する手順
廻り縁を取り付ける前の様子は、天井と壁に隙間があったり、壁紙が中途半端になっていたりと、イマイチ部屋に締まりが無い状態。(むしろちょっとやりっぱなし感・・・。)廻り縁で引き締めていきたいと思います。
大まかな手順はこちら。
①材料選び(素材、大きさや幅など)
②塗装
③採寸と加工(取り付ける場所に合わせてカット)
④取り付け(フィニッシュネイラーを使って取り付け)
既製品の取り付けの場合には①と④で完結しますが、部屋に合うデザインが見つからなかったのでDIYのウェイトを高くしてチャレンジ!
3.廻り縁の素材選び、廻り縁の加工
初めての廻り縁DIYですが、存在意義は「空間を引き締める」、「壁と天井の繋ぎ目を綺麗に見せる」、というコトを着地地点に取り掛かっていきます!
①材料選び
廻り縁の材料に選んだのは、1820mm × 30mm × 9mmの木材。材料の幅と部屋のバランス、塗装などの加工しやすい無垢の材料を選んだのが今回のポイントです。部屋は六畳間程ですが、少し入り組んだ形状をしています。
②塗装
まずは使う材料を塗装します。今回は他の場所でも使っていた『油性 着色ニス』の色合いがピッタリだったので、ウェスで塗っていきます。一度では好みの色にならない時には重ね塗りして色の深みを出していくようにしました! 塗装したら乾くまでしばし待ちです。
③採寸と加工
塗装が完了したら、各場所で必要な長さを採寸。ノコギリを使ってカットしていきます。大きさや作業効率によって、丸ノコを使っても良いかもしれません。それぞれ必要な長さが出揃ったら、フィニッシュネイラーを使って取り付けしていきます!
4.廻り縁の取り付け
ビスが目立つと見た目が悪くなるので、フィニッシュネイラーのような細い釘、そして釘の頭の色が目立たないモノを使っていきます。廻り縁の色はウォルナットに染めたので、ブロンズ色の釘を使います。ネイラーを打つ位置は、下地がある場所を狙うようにするのが◎。
廻り縁を入れると徐々に引き締まってくる空間! さらに廻り縁には、壁紙の端が剥がれにくくなるというメリットも持ち合わせています。現在では敢えて廻り縁を使わずに壁紙の突き合わせだけですっきりと見せる方法もあるそうですが、DIYの壁紙貼りではなかなか難しいですね。廻り縁にこだわれば部屋の装飾も楽しめるというのもメリット。
DIYで使っているフィニッシュネイラーについては、こちらで詳しく説明しています。
▶DIY初心者の強い味方!2万円以下で釘打ち機(フィニッシュネイラー)を使うためのオススメセットはこれ!
5.廻り縁を取り付けた後の仕上がり
廻り縁をDIYで施工した後の仕上がりはこのようになりました! 目立っていた天井と壁の隙間もなくなり、ボヤッとしていた部屋の印象がグッと引き締まって見えるようになりました。「空間を引き締める」、「壁と天井の繋ぎ目を綺麗に見せる」、この目標は達成できたのではないでしょうか?!
廻り縁は他にも、「回り縁」、「見切材」、「造作材」、「造作部材」、「装飾見切材」、「モールディング」などさまざまな名称で呼ばれています。DIYでお部屋をアレンジする時に気に入った部材がなければ、今回のようにDIYで加工からチャレンジしても面白いかも? わき役のようですが、お部屋のスタイルアップも期待できるポイントです。