寒さは足下からやってくる!和室の床冷え対策で冬の冷えを撃退!
現在の住宅とは違って、築150年以上の古民家は断熱対策がほとんどと言っていい程されていません。。。夏は風通しも良くて最高なんですが、冬は足下から冷えが襲ってきます!改修作業も寒くてままならないので、床冷え対策開始です!
1.今回の作業場所
今回の作業場所は玄関を入ってすぐの二間続きの和室です。大広間の漆喰の本塗りに入りたい所でしたが、かなりの神経と時間を使うので時間と体力がある時に・・・ということでずっと気になっていた和室床冷え対策に着手です!
気合いたっぷりで母屋へ向かうとまさかのハプニング。
2.作業前にハプニング!
溜まりにたまった屋根の雪が落ち、唯一の入り口だった古民家正面の道が完全に閉ざされている。。。呆然と立ち尽くすの図。
あーやんなっちゃうなー!の図。豪雪地帯での古民家再生は毎度おなじみ、雪かきからスタートです。無我夢中の雪かき、おかげさまで作業前に疲労困ぱい・・・。気を取り直して作業開始です!
3.畳を剥がしてみる
まずは畳を剥がすところからスタート。大広間には囲炉裏があったりと、何かと畳を剥がす瞬間はドキドキです。案外簡単に剥がせますが、畳を剥がす時は畳を傷つけないように注意が必要です。
畳を剥がした後。意外と下地の板はしっかりとしていました!木の強さに改めて感動、そして根太を覗き見すると太い柱が通っていました。
気になるのはこの真ん中の穴。一体なんなのでしょうか?
4.畳の下は驚きの連続!
恐る恐る真ん中の丸を上げてみると。これ何でしょうか?釜?上げた下は地面になっています。用途がわからないので後で村内の人に聞いてみたいと思います!ご存知の方がいらしたら教えてください。。。そして二間続きの奥の間にも囲炉裏の痕跡を発見です。地面が見えるくらいにスカスカに閉じられていたので、これは床冷えするのも仕方ないだろうといった感じです。それにしても古民家は畳を剥がしたり解体してみると、昔の生活様式が見えて来て面白い。現代の住宅との違いが垣間見えてワクワクが止まりません。
さて、そろそろ本題の断熱シートの準備です。
5.断熱に使うヒートバリアシートⅡ!
●準備したもの
・ヒートバリアシートⅡ 1ロール(50m)
・タッカー
・アルミテープ
ヒートバリアシートⅡは、遮熱もしますがアルミ箔ではなくアルミ特殊コーティング不織布を使用しているので透湿効果もあります。50mのロールで1万円もしないので、コスパも良いので購入決定しました。
とりあえず足を乗っけてみました。確かになんとなくあったかいのかも・・・?
6.ヒートバリアシートⅡの切り出しと設置
まずは広さに合わせてシートをカッターで切っていきます。少し長めに切って、すきま風を防止するために立ち上がりをつけるようにしました。さすがの断熱性なのか、カッターで切る時には意外に深く切り込みを入れないと切れません。広さ分のシートを切り終えたら、試しに並べてみます。端を少し重ねるくらいにして丁度よい感じに切れました!端をタッカーで止めて行きます。手動のがんタッカーを使ってバシバシ留めていくのはなかなか気持ちいい!畳の厚み分周囲が立ち上がっているので、シートも少し立ち上げてアルミテープでスキマ風防止です!
7.畳を戻して完成!
畳を綺麗に戻して完成です。ちなみに、畳を剥がすと裏側に畳の場所、もしくは順序や隣り合わせにするための印があったりします。サイズや並べ方が異なるので、その通りに戻さないとうまくはまらないことがあるので、順序よく戻します。
これにて二間の畳の下は床冷え対策完了!貼った直後ですが既にあったかい気もしてきます。今回はこの調子で他の気になる所にも着手していきますよー!次はこちらの居間も漆喰塗りに入ります!
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