古民家再生DIY!キッチンスペースのDIYリフォームへの道〜壁編① 壁紙(クロス)を”貼る前にしておく”大切なこと〜

キッチンスペースの壁紙の張り替えDIYをスタート!壁紙を貼る前にしておく大切なことは?

キッチンを解体したりなどしてスペースを確保したら、いよいよ壁紙を貼る準備です!壁紙を貼る下地にはいろいろな種類があり、それによって下地調整の方法も異なります。今回は、化粧された石膏ボードへの壁紙貼りをした時の手順、そして他では教えてくれない初心者の疑問、気づいたことも含めてご紹介していきますね。

1.壁紙を貼る前の確認

壁紙を貼る、または貼り替える際には、事前に確認しておくことがあります。それは貼る場所の下地がどんな状態か、どんな素材かということです。張り替えの場合は下地の状態が仕上がりに影響するので、調整しておく必要があります!キッチンスペースの壁は化粧石膏ボードだったので、今回はその上にそのまま貼っていくんですが、確認したのは以下のことです。
①ホコリ、ヤニ、汚れの除去
②石膏ボードが突き合わされた箇所のミゾ
③壁の穴やキズ、へこみ

壁紙(クロス)を剥がしてから貼る場合には、下地の段差が生じている所も平らに仕上げていきます。

早く壁紙を貼りたいので早速取掛かっていきます!

2.早速開始!下地の汚れを落とす

壁の汚れ落とし壁の汚れ落とし
汚れ落としにはどこからともなく出て来たこんな洗剤を使ってみました。。。が、相当優秀です。壁にかけるだけで汚れがみるみる浮き上がって来ます。恐らくどの家庭にもあるようなマジックリン、マイペットなどの洗剤でも同様に落ちが良いですね。ホームセンターにあるレベルのもので十分安くて効果的に汚れを落とすことができます。
壁の汚れ落とし
壁の汚れ落とし
まるで通販番組のようですが、スプレーした箇所を乾いた布でこするとみるみる落ちていきます。汚れが落ちるのは気持ち良いですが、ちょっと広範囲なので腕にきます。。。汚れを落としてヤニなどの付いた布をずっとつかっていると汚れを伸ばしてしまうので、少しもったいない気もしますが、雑巾が汚れきったら都度新しい物を使っていきました。

表面が綺麗になったら、ミゾや穴をパテで埋めていきます。ファイバーテープを使うと効果的だそうなので、代用になりそうなものがあったので使ってみました!

3.パテを塗る前にファイバーテープを貼ってみた

壁紙を貼る前の下地調整
壁紙を貼る前の下地調整
化粧石膏ボードには、錆びたビス、突き合わせたミゾや時計や棚を引っ掛ける為に刺さっていた釘の穴の後がありました。こういった所をパテで補修していきますが、そのパテが穴の奥に落ちず、表面にしっかりと下地を作れるように「ファイバーテープ」なるものを使うと良いとのこと。そんなときにパッとひらめいたのがこちら。
ファイバーテープ
ファイバーテープこれは漆喰を塗った時に使った「うま〜くヌレールテープ」という代物。大広間の漆喰塗りをした時に大活躍したテープですが、ミゾを埋めるパテ塗りに試しに使ってみようと思います。
▶ファイバーテープを使った漆喰塗りの様子はこちらでご紹介しています

4.キズ、スキマ、ミゾをパテで埋める

壁紙の下地を作るパテ
壁紙の下地を作るパテ
今回下地作りで使ったのがこちらのシールパテ。4kgで3,000円強ぐらいだったかと思います。漆喰塗りの時に使ったヘラを用意して塗っていきます。使う時に、お皿でもいいので分量を多めに取って塗っていくのが塗りやすいと思います。今回は漆喰塗りで使ったコテ板にちょっとずつ移しながら使ってみました。
壁紙の下地を作るパテ
壁紙下地のパテ塗りファイバーテープを貼った箇所にパテを刷り込んでいきます。スキマを埋めるように厚めに塗って、なでる様に余分なパテをこそぎ落としていくようにするとやりやすいと思います。同様に穴は埋めるように薄く塗っていきます。

やってみて感じたのは、
①ファイバーテープを使う場合には最低でもテープが埋まる範囲までパテを塗ると後の工程が楽
※ヤスリがけの工程の時にファイバーテープを剥がしてしまう恐れがある
②ファイバーテープは貼らなくてもパテは塗れるが、パテは乾くと痩せるので、ミゾが埋まり切らない(2度塗りすれば問題なし)

という事ですね。ファイバーテープは途中で在庫が切れたので、テープを貼らないパターンでやるとどうか試してみましたが、意外と遜色無くできたと思います!いずれにしても、厚めにぬって削ぎ落す、これが基本のようですね。

5.パテをヤスリがけして表面を滑らかに

壁紙の下地作り翌日になってパテが乾いた様子を見てみると、凹凸が激しい状態です。ヤスリで表面をツルツルに仕上げていくことで、壁紙ののり付きがよくなるので、ヤスっちゃいます。
パテをヤスリがけして表面を整える壁紙を貼る準備ヤスリには仕上げ用の細かい目のものを使います!今回は240番くらいのを使ってみましたよ。ちょっと様子も見てみたかったので少し手でヤスリがけしてみましたが、サンダーを使うと圧倒的に効率的で早いですね。

6.下地10年、貼り5年と言われる壁紙貼り

パテをサンダーでヤスリがけして表面を整える下地調整をした壁
1人前のクロス職人になるには、下地10年、貼り5年と言われる程下地調整は大事な工程と言われます。DIYであればそこまでクオリティは求められませんが、綺麗に仕上がった方が気持ちいいですよね。使いやすい道具や材料を揃えて、下地にあった処理をすれば満足いく仕上がりになるのではないでしょうか?

さて、次はいよいよ壁紙を貼っていきます!
▶古民家再生DIY!キッチンスペースのDIYリフォームへの道〜壁編② 壁紙(クロス)はどこからが貼るのが正解か?〜

masaki umino
masaki umino
茨城県出身。大学卒業後、企業での営業経験を経て株式会社SATORUの創業メンバーとして参画。2017年に福島県昭和村へ移住後、地域活性化プロジェクト「SHARE BASE Project」で自社サービスの開発・運営・管理や各種ディレクション、webライティングを行っている。