【5周年記念連載】 最終回 地域は「人」がつくる。SHARE BASE Projectのこれからの形。

枠を超えて個々が歩み寄る。メンバーシップ形成で地域の大きなインパクトへ。

本企画も最終回! SHARE BASE Projectが5周年ということで、メディアの方々にこれまでの経緯をご説明させて頂く機会があり、そのインタビューを抜粋してご紹介しているこの企画。

 最終回では、SHARE BASE Membershipをスタートした経緯や狙い、そしてSATORUが描く地域のあるべき姿や、SHARE BASE Projectのこれからの形についてお話しさせて頂いた部分をまとめています。5年をかけてたどり着いた一つの答えに、ぜひ耳を傾けていただければ嬉しいです!

1.SHARE BASE Membershipによるコミュニティ形成で、より地域にインパクトを。

記者S:まず、5周年を機に改めてSHARE BASE Membershipというコミュニティをつくり、賛同者を募集するということですが、なぜそれをやるに至ったのでしょうか?

株式会社SATORU橋本浩寿

橋本:5周年を経て、地域を盛り上げていくということを考えた時に、改めて個々の力って大事だなっていう所に辿り着いたんですよ。だから先ほどお話ししたように、マッチング(※SHARE BASE Matching)でも個の力をできるだけ後押しできるようなサービス作りもしたんです。

地域課題解決コミニュティシェアベースメンバーシップ

 一方で、その上でもっとスケールの大きなことをやっていくのであれば、やっぱり人との繋がり、連携を強化していかないといけないんだ。と改めて考えるようになったんですね。そこで、SHARE BASE Projectの本質が「秘密基地」なので、もっと秘密基地に人を巻き込んでいくべきだと思ったんです。秘密基地って友達の友達とかを呼んで成り立っていったりするものなんですよね。それで改めて5周年という機会に、運営しているwebサイトのリニューアルももちろんなんですけど、連携強化のために「SHARE BASE Menbership」っていうのを始めました。

地域活性化事業

 今まで僕らがやってきたことを紐解くと…

 『地域って若い人たちがする活動とかに協力的でなかったり、チャレンジできないような空気感ってあるよね…って。
だったら僕らがまずやって見せるからみんなでやってみようよ! 』

 『個人でできることはまだまだあるから、地域の活動、地域を盛り上げるということを行政がやるようなことだと思わないで、自分ゴトとしてトライしてみようよ! 』

という思いで、自分たちが率先してやってきたこともあるんですけど、やっぱり自分たちだけで表現することにも限界があって。

シェアベース昭和村鈴木遼

 僕らがそうであったように、個人で地域に関わる活動をしている人の感度が高まっていった時に、連携していかないとこれ以上地域を変えていくことが難しいなーということに気付くと思うんです。そこで、連携してディープにコミュニケーションを取っていく手法として、SHARE BASE Membershipというコミュニティをつくることに至りました。連携しながら本当に社会的にインパクトのあることをやっていかないといけないと思ったんですよね。

 これまでのように自分たちが啓蒙し続けるだけじゃインパクトを与えられないし、「SHARE BASE Membership」というコミュニティを作って個々が連携し合い、どんどんチャレンジを推奨していくことでもっと地域を盛り上げていこう!というのが5周年の答えであって、5周年以降やりたいことっていう考え方ですかね。

2.メンバーシップの狙いと「秘密基地」へのこだわり。

記者S:SHARE BASE Membershipについてもう少し具体的にお聞きしたいのですが、SHARE BASE Project の活動に賛同していれば、企業でも個人でもメンバーシップに入ってノウハウや技術を活かしていけるという仕組みなのでしょうか?

地方移住IT企業

橋本:SHARE BASE Membershipの基本的な意味合いとしては、「SHARE BASE Projectの賛同者(個人・企業・団体・自治体・行政 etc…)と地域の活性化を目標に、夢ややりたい事へ向かって一緒に伴走するコミュニティ」と説明していて、このコミュニティから生まれるアイディアで様々な地域課題へ取り組む新たなソリューションを生み出そう!というのが狙いなんです。

 詳しくはwebでもご覧頂けるんですが、「ワクワク作戦会議」とか「秘密基地への手紙」とかコミュニティに入ると参加できるトピックスがあるんですが、でも実は「秘密基地」という所に実はこだわりがあって。秘密基地なので、誰でも彼でも・・・というわけでないんですよw

大人の秘密基地作り

 やっぱり一緒に作り上げていく秘密基地なので、為人(ひととなり)がわからないと一緒に伴走することも叶わないので、メンバーシップへの参加は原則的には紹介制ということにしていて。別にそんな固いものじゃないんですけど、SHARE BASE Projectの考え方や理念に賛同してくれて、一緒に何かおもしろいことができそう! というインスピレーションを大切にしています。

3.「人」がつくっていく地域の未来。

記者S:SHARE BASE Membershipでは、個々の力を集約して、新たな価値観を生み出したり、新しいチャレンジを連携して行なっていくということですよね。SATORUは昭和村を拠点にしていて、昭和村を始め奥会津地域を盛り上げたいというのはもちろん根本的にあるとは思うのですが、多方面で連携するということはその地域だけに執着するわけじゃないということでしょうか?

福島県奥会津昭和村

橋本:そもそも僕らが移住して始まった場所は昭和村ということには変わりないので、奥会津発であり福島発であるということは僕たちのルーツです。だからこそSHARE BASE 昭和村は拠点として作りました。

 奥会津を盛り上げていくためには、他の地域活動を見て行かなければいけないですよね。だからこそ奥会津を離れて、他の地域の様子を見たりもしたし、タビナカマッチ(※1)や他の事業を通して関わることもできました。でも改めて気づいたことっていうのは、地域性って結局全てが「人」で成り立っているということ。そこに僕らはたどり着いたんです。

地方移住IT企業株式会社SATORU

 2021年でいうと福島県の事業の1つで、デジタルマーケティング領域で観光に関する人材育成事業にも関わらせて頂いたんですが… やっぱり地域をつくるのは人なんです。5年の経験を経て、人ってめちゃくちゃ大事だということを再認識したんですよね。だから奥会津だけ、福島県だけという形で切り取られてしまうことは僕たちの表現としては違っていて。

若者が地域課題解決

 奥会津の課題っていうのは奥会津だけの課題じゃないんですよね。各市町村の課題でもあり福島県の課題でもあり、そしてそれは全国的な課題なんです。そんな視点で全国的に見た時に、やっぱり人が育っていくプラットフォームがなかったりするんですよね。だから自分たちがつくっていこうと思いましたし、各サービスも考え方も、奥会津そして福島から発信して、それを全国的に横展開していくというストーリーを描いてやっています。

(※1 SHARE BASE Matchingの直近特化型予約システム。裏磐梯で初導入された。)

4.5年でたどり着いたSHARE BASE Projectのこれからの形。

記者S:最後にSATORUとして、今後のSHARE BASE Projectを通した願いや想いについて教えて頂きたいと思います。

ふくしま地方移住IT企業インタビュー記事

橋本:そうですね。例えば、実は感度が高い人がいるエリアっていうのは、SHARE BASE Matchingでの地域コンテンツの掲載数が増えてっているんですよ。でもそれが少ないエリアっていうのは増えていかないんです。もうその段階で僕らはマーケティングが始まっていると思っていて、地域に対するマーケティングをSATORUとして俯瞰的にめちゃくちゃ見ていますね。

地方創生プロジェクト地域を元気に

 だからこそ願うこととしては、個人がいろんな自分の特技だったり地域の人の特技っていうのを地域内外の「人」とうまくマッチングして、どんどん地域を盛り上げていく活動がSHARE BASE Matchingっていうサイトに集約されていくっていうことを僕らは望んでいるし、そこができた時に初めて全国的により良い地域が増えていくんじゃないかなと思ってますし、全国的な過疎、空き家、高齢化とかいろいろな課題があると思うんですけど、それらが全て打開できると信じていますね。

株式会社SATORU代表取締役橋本浩寿

 長々とお話しさせて頂きましたが、チャレンジする場が「SHARE BASE Matching」、情報発信する場が「SHARE BASE Magazine」、でももちろんオンラインだけでは絶対うまくいかないので、オフラインの拠点がめちゃくちゃ大事なんです。それをオフラインの拠点として持つのが「SHARE BASE 昭和村」。その3つが僕らが表現したい地域の盛り上げ方を集約したもので、それらがプロジェクトっていう枠の中にあります。

 そしてそれらの考え方を「SHARE BASE Menbership」を通してこれからもっと磨き上げていきたいし、共感できるビジョンを持った方々と一緒になって、もっと多様な考え方を表現していきたいと思いますね! 5年という歳月をかけて、僕らはやっとそこにたどり着いたと思います。

記者S:SHARE BASE Projectのスタートからリニューアルの詳細、そして新しい挑戦について長時間に渡ってお話しして頂きました。ありがとうございました!

福島県奥会津昭和村IT企業株式会社SATORU

橋本:こちらこそ長々と話してしまってまとめるのが大変かと思いますがw 今後も温かく見守って頂けますと幸いです!ありがとうございました!

株式会社SATORUのSHARE BASE Projectの歩みがわかる【5周年記念連載 社長インタビュー】全3回の記事一覧は下記よりご覧頂けます。この連載記事をきっかけに、より僕たちのことを知っていただき、一緒にチャレンジできる仲間が増えることをSATORU一同楽しみにしております!

▶︎【5周年記念連載 社長インタビュー】全3回の記事一覧

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