茨城空港から日本最北端へ3泊4日の旅!キャンピングカーで新千歳からオロロンラインで初山別までひた走る、道北満喫の旅へ。
誰もが一度は「キャンピングカーの旅」に憧れたことがあるのではないでしょうか? 泊まるところの心配なく、自由に好きなところへと行けるキャンピングカーはまさに男の憧れ。近頃では「VAN LIFE(バンライフ)」 という言葉も定着し、男性だけでなく女性にも、車で寝泊まりしながら旅をするスタイルが人気ですよね。
さらに、ワーケーション(ワーク&バケーションの略)の需要も高まり、移動を伴う生活スタイルが注目されているから、より身近になってきている旅のスタイルなんです。
SHARE BASE Magazineでは、そんな憧れのキャピングカーで北海道を巡る旅を大特集! メンバー4人で日本最北端を目指す、ジビエにお酒、温泉・サウナ、時々お仕事のスペシャルなキャンピングカー3泊4日の旅を、連載でお送りします。皆さんも、一緒に旅をする気持ちでご覧ください!
目次
- キャンピングカーで巡る北海道! 茨城空港発、道北を満喫する男4人の3泊4日ドライブ旅へ出発。
- 【DAY1 8:30】始まりは茨城空港から。wi-fi完備で快適な待ち時間を過ごす。
- 【DAY1 12:00】新千歳空港から移動、北海道ノマドレンタカーでキャンピングカーをレンタル!
- 【DAY1 13:00】日本最北端に向けて出発! 快適な車内はワーケーションにもオススメ。
- 【DAY1 16:10】日本最北の酒蔵。国稀酒造で日本酒の試飲が止まらない。
- 【DAY1 19:30】炭鉱の町の名残り残る。羽幌町の老舗「いずみ」で名物「甘エビラーメン」を食す!
- 【DAY1 21:00】旅する人の憩いの場。「しょさんべつ温泉 岬の湯」で1日目の疲れをリセット。
- 【DAY1 22:00】車内は宴会場!? 調達しておいたジビエ肉で乾杯!
キャンピングカーで巡る北海道! 茨城空港発、道北を満喫する男4人の3泊4日ドライブ旅へ出発。
今回のSATORU旅企画では、北海道の道北地方を満喫しながら、日本最北端である「宗谷岬」を目指してキャンピングカーで旅をするというもの。
旅の行程は3泊4日。まず茨城空港から新千歳空港へとフライト。その後キャンピングカーに乗り込み、オロロンラインで北上、留萌、初山別、稚内(宗谷岬)と、北へ北へと進みます。その後、道北の名道「猿払村エサヌカ線」を通りながら、士別、旭川、富良野と南下していき最後は札幌へ。最終日に新千歳空港へ車を返却し、茨城空港へと帰還する、キャンピングカーだからこそできる長距離ドライブ旅です!
オロロンラインとは?
オロロンラインは、北海道の日本海側を稚内方面に向けて300km以上をひた走る絶景ドライブウェイ。途中には道の駅や見どころが多数あり、夏の海と生い茂った緑、冬の日本海の荒々しい様子など、四季を通して楽しめる北海道屈指の長距離ドライブルートです。
観光閑散期とも呼ばれる11月末〜12月初旬の北海道、そんな時期だからこそ敢えて楽しめる、道北の楽しみ方をご提案!1日目は、日本最北の酒蔵「国稀酒造」で舌鼓、「しょさんべつ岬の湯」に浸ります。
【DAY1 8:30】始まりは茨城空港から。wi-fi完備で快適な待ち時間を過ごす。
2023年11月某日。旅の始まりは、茨城県小美玉市にある茨城空港から始まります。メンバーはそれぞれ茨城、福島、千葉を拠点としているため、各地から眠い目をこすりながら茨城空港へ集合。
なんと言っても、茨城空港の利用者は「駐車料金が無料」という最大のメリットがあり、札幌、那覇、神戸や台北などへの玄関口として県内外から利用者が集まります。
茨城空港の航空会社はスカイマークのみ。そのため空港自体では比較的迷うことなくチェックインできるので、飛行機をあまり利用したことない人でも安心。スマートフォンにチケットをDLしておけば、QRコードで簡単にチェックイン完了!
茨城空港から新千歳空港へのフライトは9時35分発〜11時着と、17時40分〜19時05分の1日2本。今回は【9時35分 茨城空港発〜11時 新千歳空港着】の便で新千歳空港へと向かいます。
早めにチェックインをして荷物を預けたら、出発まで少し時間があるので今朝のメールをチェック。茨城空港はもちろん、茨城県では各所に「ibaraki FREE Wi-Fi」が整備されていて、スマホやPCでWi-Fiを接続して快適なネット環境を得ることができます。フライトまでの待ち時間を有意義に使って、これから始まる旅に備えます!
11月末頃の北海道は観光閑散期。グリーンシーズンが過ぎ、短い秋が終わりを告げ、真っ白な雪に覆われるまでのしばしの休息期間。実はウィンターシーズンである同年2月にも北海道に訪れましたが、心なしかその時より待合室の椅子も空席が目立つようです。
【DAY1 12:00】新千歳空港から移動、北海道ノマドレンタカーでキャンピングカーをレンタル!
茨城空港から新千歳空港までは約1時間25分ほどで、ダウンロードしておいた動画を見ながらウトウトしていると、あっという間に着いてしまうという手軽さも魅力です。
新千歳空港に到着してからは「金歳堂 北のおにぎり工房 かな」さんで、車内で食べるためのお昼ご飯をチョイス。カニ、ウニ、いくらといった北海道の海の幸をふんだんに使ったお弁当やおにぎりのラインナップがズラリと並ぶウィンドウを見つめながら、真剣に選んでいきます。
贅沢な食材を使いながら1000円〜1800円のリーズナブルな価格帯で販売されていて、空港についてからさっとご飯を済ませたい時などに便利!
空港にはタクシー乗り場があり、そこから荷物を乗せキャンピングカーをレンタルするお店まで移動します。レンタカー店までのタクシー代金はこちらで精算した後、お店でレシートと現金を引き換えしてもらえるので、空港からのアクセスも安心でラクラク! イエローキャブさながらの黄色のタクシーが、なんだか旅のワクワク感を増幅させてくれますね。
10分弱で、今回お世話になる「北海道ノマドレンタカー」さんへ到着! ノマドレンタカーさんは、キャンピングカーの最新型車輛が道内最大級の保有台数を誇る、キャンピングカーレンタル専門店。北海道でラグジュアリーなキャンピングカーの旅をするなら、まずはチェックして頂きたいお店です。
こんなキャンピングカー見たことない!という車種の豊富さはもちろんですが、そのサポート体制も万全なのが今回ノマドレンタカーさんに決めた理由。24時間の安心のロードサービスに加え、車中泊スポットの紹介 など、初めてのキャンピングカー旅に不安なところを払拭してくれる安心のサポート。レンタル品も充実していて、季節によって必要な毛布や布団、寝袋、さらにキャンプ用品までラインナップされています。
ここで運営している車中泊スポット紹介サイトshachuoo! では、場所から探すほか、例えば「温泉隣接スポット」や「焚き火OK」なスポットなど、目的から車中泊できる場所を探せるカユイところに手が届くサイト。予定のない自由な旅を安心して送ることができます!
受付を済ませている内に、キャンピングカーのラゲッジルームには4人分のスーツケースを収納。北海道の11月末は、ところによって雪が積もっていたり、気温が氷点下になることもあるため、スタッドレスタイヤも装着済み。車内の利用方法や取扱いについてしっかりと説明を受けたら、いよいよ日本最北端に向けて出発です!
▼今回の旅の相棒『最高級プレミアムクラス「ジル520」』
キャンピングカー ジル520の詳細スペック。
▼ラグジュアリーなキャンピングカーが勢揃い!
北海道ノマドレンタカー 公式サイト
【DAY1 13:00】日本最北端に向けて出発! 快適な車内はワーケーションにもオススメ。
4人が車内に乗り込みいよいよ日本最北端に向けて出発! 後部座席にはベンチとテーブルが備え付けられているので、運転席、助手席以外の2人はまず腹ごしらえ。「金歳堂 北のおにぎり工房 かな」さんでGETしたお弁当やおにぎりをテーブルに広げて頂きます!!
そして、今回の旅がワーケーションにも最適だという理由の一つは、電源の装備。車内はAC電源が各所に装備されていて、家庭用の100Vコンセントが利用可能。車が走ることで車載バッテリーが蓄電されていくから、PCやスマホの充電など電源に困らずに旅ができてしまうのがキャンピングカーのメリット。バッテリーは一日数時間移動していれば十分蓄えられるので、エアコンやヒーターを使っていても心配ご無用。
また、広いテーブルは2人がPCを広げられるほどの広さもある。電波についてはスマホのテザリングやポケットWi-Fi、そしてパイオニアから発売されている車載Wi-Fi などに契約していれば、通信制限など気にせずより快適なキャンピングカーの旅を送ることができます。
さらに、冬場はFFヒーターというエンジン停止中でも使用できる上、エアコンよりも素早く室内を温めることができるヒーターが使えるから、冬の旅でも安心! 室内の空気も汚れず、換気のいらないFFヒーターは車中泊の強い味方なんです。
そんな快適な車内でまだ雪の見えない道を走っていたのも束の間、オロロンラインへ向かって走行していく内にみるみる雪が積もっていき、海沿いを走る頃には風も出て海は大しけ、吹雪に見舞われることも。。。11月とはいえ、ここは北国。出発初日から雪の洗礼を受けることになるのでした。
【DAY1 16:10】日本最北の酒蔵。国稀酒造で日本酒の試飲が止まらない。
この時期、北海道は日の入りも早く、夕方16時頃になるともう日は沈み辺りは薄暗くなっていきます。吹雪に見舞われながらもたどり着いた目的地は、北海道増毛郡(ましけぐん)にある明治15年創業、日本最北の酒蔵である「国稀(くにまれ)酒造株式会社」。
夕方16時30分までは、酒蔵見学や試飲ができる利き酒コーナーがあり、ギャラリーや資料室など酒蔵ならではの見どころがたくさん。
利き酒コーナーには10種類以上の日本酒がズラリ! 未開栓のものもあり、とても貴重なお酒を数種類頂きご満悦。気に入ったお酒を旅中の晩酌用に1本と、いくつかおつまみを購入。(※運転手は飲酒を控えております。)
併設されている資料館では、明治15年創業という歴史を感じさせる昔の民具や、歴代の銘柄の瓶などが所狭しと展示されています。お酒のことだけでなく、この地域の暮らしや大切にされてきたことなどが垣間見えます。
試飲もして気持ちよくなってきたところですが、日本最北端に向けて今日の内にもう少し北上していきたいところ!増毛郡の国稀酒造を後にして、吹雪の中羽幌町へと車を走らせます!
【DAY1 19:30】炭鉱の町の名残り残る。羽幌町の老舗「いずみ」で名物「甘エビラーメン」を食す!
増毛からそのままオロロンラインを2時間ほど車を走らせ北上し、留萌市を超え到着したのは北海道羽幌町(はぼろちょう)。お腹も減ってきたということで、名物の甘エビラーメンを求めて羽幌町の老舗「いずみ」に立ち寄ります。
羽幌町に到着して気になったのは、居酒屋、スナック、食事処といった飲食店が密集しているというところ。北の海沿いに、なぜこんなにもお店があるのだろうか。
かつて羽幌町は、国内屈指の炭鉱の街で、夜は労働を終えた人たちで賑わっていた・・・と話してくれたのは店主。最盛期にはそれはそれは活発な町だったそうで、今も炭鉱の町を象徴する朽ち果てた建物が残っています。
現在の基幹産業である漁業では、甘えび、ホタテ、タコ、ウニといった海産物が獲れ、甘エビの漁獲量は日本一なんだとか。それがこの甘えびラーメンが名物と呼ばれる由縁なんですね。
席は座敷が3テーブルほどとカウンター席が数席、ラーメンの他にも、定食などのメニューが豊富にあり、お酒も楽しめる北の風情ある食事処です。
そんな「いずみ」さんでお腹も満たされたところで、今日の車中泊スポットまではもう少し。北へ北へと車を走らせます!
【食事の店いずみ】
【DAY1 21:20】旅する人の憩いの場。「しょさんべつ温泉 岬の湯」で1日目の疲れをリセット。
この日は猛吹雪で視界ゼロになることもしばしば。ノロノロと運転しながらやっとの思いで辿り着いたのは今日の車中泊スポット。初山別みさき台公園にある北のオアシス「しょさんべつ温泉 みさきの湯」です。Googleマップ上で約20分の予定だったところが、40分と倍近い時間をかけてやってきました。
ここみさき台公園は、道の駅、オートキャンプ場やパークゴルフ場、天文台、そして温泉が併設された場所。日本海が一望できるキャンプ場として、その絶景を求めて多くのキャンパー、キャンピングカーが訪れる人気スポットです!
残念ながらオートキャンプ場は10月中旬で閉鎖していますが、道の駅の駐車場では車中泊が可能。温泉に入って疲れた体を癒し、そのままキャンピングカーで休めるという、旅人にとってオアシスのようなスポットなんです。
時期的にオートキャンプ場は運営していないため、駐車場での車中泊を予定していたものの、まさか11月にこんな雪に降られるとも思っておらず初のキャンピングカー泊は吹雪の中でチャレンジ! 運転や移動で疲れた体を癒すべく、まずは一目散にお風呂に突入です!
天候によっては露天風呂に入れない時もありますが、それでも冷えた体を温めるのには内風呂で十分。朝は6時30分~7時30分までの朝風呂タイムもあるので、もし今回のように夜に到着した場合、日本海を一望する景色を満喫するなら朝風呂チャンスを狙うのもアリ。
ナトリウム塩化物泉からなる泉質は柔らかく湯冷めしにくいのが特徴で、海岸が近いせいか海水のような塩辛さのあるお湯です。温度も高すぎず低くもなく、時間さえ許せば長湯してしまうような心地よさです。今回は到着も遅かったので、22時退館のため30分ほどの入浴とサウナで退館。しっかりと体を温めて、キャンピングカーへと戻ります!
今回は、夜の到着、且つ雪で荒れ模様の天気でしたが、暖かく晴れている時期のお風呂も最高なんだとか!岬の湯の詳しい情報はこちらからご覧頂けます。
▶︎しょさんべつ温泉 岬の湯 公式サイトはこちら。
【DAY1 22:00】車内は宴会場!? 調達しておいたジビエ肉で乾杯!
湯冷めしない内にクルマへと戻ります。岬の湯ではお風呂の他にホテルも併設されていますが、人数分の宿泊料金を考えてもキャンピングカーはリーズナブル。そして、キャンピングカーならではのお楽しみはなんと言ってもコレ!
クルマを安全な位置に移動して、宿泊する位置をFIXさせたら、待ちに待った「サッポロクラシック」でカンパイ! クルマは移動するキャンピングカーから団欒するダイニングルームへと早変わり。テーブルや冷蔵庫、ガスコンロが整備されているキャンピングカーならではの楽しみ方はここにアリ! 思い思いに取り出したお酒やおつまみで気ままに宴会ができちゃうのも、この旅の醍醐味なんです。
そして今日の主役たちは、北海道のエゾ鹿のお肉を使ったジビエのおつまみたち! 実は出発して間もない石狩郡当別町にあった、株式会社ジビエ工房の直営ショップ「ジビエ工房 Deer Shop」さんで、この夜のためのおつまみを調達しておいたんです。
鹿肉って、見たことも食べたこともない人も多いのではないでしょうか? ジビエは獲物を獲った後の下処理が非常に重要で、それを怠ると臭みが出てしまったりお肉の質が落ちてしまいます。適正に処理された鹿肉は全く臭みがない上、鹿肉は高タンパクで低カロリー。ビタミンB群や鉄分、DHAなど健康志向も高く、女性にも喜ばれる栄養分が含まれているのが特徴なんです!
こちらは鹿肉のハム。しっとりとしていて、脂身の少ないお肉の贅沢な食感と味が楽しめます。ビールはもちろん、ワインにも合うこと請け合い!
お次は先述の「日本最北の酒蔵 国稀酒造株式会社」で購入したいか燻製とほっきを肴に、試飲で気に入って購入した日本酒「北じまん」を頂きます!
北じまんは飲む前にクルマの外に出して、しっかりと冷やしてから頂きます。試飲の際に美味しいお酒がいくつもあった中でも、北じまんは比較的飲みやすい銘柄。少し甘めで芳醇な香りが楽しめるので、日本酒をあまり飲まない人でも口当たりよく飲めるのではないでしょうか?
今日買ったご当地のものを、その日の夜に飲み食いできてしまうのもこのキャンピングカー旅の醍醐味! 窓から雪景色を見ながら、ポカポカの車内で、気の知れた仲間と地域で育ったジビエとおつまみでお酒を嗜む。こうして、仕事もしながらキャンピングカーでオロロンラインを走り、日本最北端を目指す北海道旅の1日目の夜が更けていくのでした。
さて、2日目はいよいよ日本最北端「宗谷岬」へ到達! 北海道の名道16kmの直線道路「猿払村エサヌカ線」に、極寒の中ジビエBBQを楽しむ雪中キャンプなど、ワクワクがマシマシの特濃なキャンピングカー北海道旅は、まだまだ続きます!お楽しみに!
旅の2日目はこちらから!
▶︎北海道で雪中キャンプに挑戦!道北ドライブ旅行は快適なキャンピングカーで!
執筆・編集:株式会社SATORU 海野正輝
撮影・編集:株式会社SATORU 鈴木 遼
協力:国稀酒造株式会社、ジビエ工房 Deershop、しょさんべつ温泉 岬の湯、北海道ノマドレンタカー
【この企画は、北海道観光振興機構の協賛により実施しています。】
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