3泊4日の北海道キャンピングカーの旅、後半は旭川「青葉」で絶品の朝ラーメン、富良野のサウナ聖地で極上のサウナ体験へ!
11月下旬〜12月初旬の道北を、キャンピングカーで観光しながら旅をするというこの企画。2日目は日本最北端の地「宗谷岬」に到達し、名道「エサヌカ線」を通りながら士別市まで南下、士別市のキャンプ場「士別ぺこら」で雪中キャンプをするという超濃厚な1日をコンプリートした一行。
いよいよ3泊4日の旅も終盤へと差し掛かります! 3日目はラーメンファンもサウナファンも垂涎必至! 冷えた体を温める、旭川の絶品朝ラーメンからサウナ聖地でのサウナ体験、そして札幌で最後のディナーと、フルコースで駆け抜けていきます!
宗谷岬から南下し、士別市のキャンプ場「士別ぺこら」で雪中キャンプをした2日目の記事はこちら!
▶︎北海道で雪中キャンプに挑戦!道北ドライブ旅行は快適なキャンピングカーで!
目次
【DAY3 9:00】雪中キャンプから明けた朝は、珈琲焙煎工房 美鈴のコーヒーをハンドドリップで。
2泊目の舞台となったのが、メンバー4人が全員初めての試みだった雪中キャンプ。一通りフィールドで地元のブランド羊「サフォーク」を中心としたBBQを楽しんだ後は、ヒーターの効いたキャンピングカー車内で飲み直しながら夜が更けていきました。
キャンピングカーは思っていたよりも快適で、この雪の中でも寒い思いを全くせずに一晩を過ごすことができました。キャンプ場なのでトイレも安心、大容量バッテリー搭載だからスマホの充電関係も心配ご無用。
到着は遅い時間だったので、朝目覚めて改めて周辺を見てみると驚きの広大なフィールド! 真っ白な雪原に、高台にあるため街の風景を見下ろすこともできるロケーション抜群のキャンプ場でした。市街地の夜景も楽しめるそうですが、余裕がなかったので次回はゆっくり夜景も見ながらキャンプしたいものです。
そして、朝のお楽しみは前日に稚内で購入していた「美鈴珈琲店」のオリジナルブレンド。キャンプの次の日の朝、雪景色を見ながらコーヒーを飲むという楽しみのために購入しておいたシロモノです。キャンピングカー内にはガスコンロも装備しているので、寒い社外に出なくても熱いお湯でコーヒーが入れられます。
温かいキャンピングカー内だからこそ、あえて窓を全開放してコーヒーを飲むのも一つの楽しみ方だ。凛とした冷たい空気と、雪に吸収されてシーンと静かなフィールド、そして温かいコーヒーが、旅の朝をよりスペシャルなものに演出してくれます。
チェックアウトまでは少し時間があったので、コーヒーを飲んだ後は仕事のメールをチェックして、簡単な作業を終えてから出発へ。そんな余裕を持てるのも、キャンピングカーならでは。
短い間でしたが、一晩お世話になったぺこらさんを後にして、次の目的地へと向かいます。道北満喫の北海道旅3日目は、過酷な雪中キャンプを過ごした後の体に沁み渡る絶品の朝ラーメンを食べてから、北のサウナ聖地「白銀荘」での温泉&サウナに入り、カラダを芯から温め直すという極上のプランが待っています!
【焚き火キャンプ場 士別ペコラ】
【DAY3 10:30】冷えた体に沁み渡る! 旭川の老舗ラーメン店「青葉」で朝ラーメン。
士別ぺこらを出発し、向かったのはの旭川。士別市からは車で1時間30分程度の町です。旭川市といえば、北海道では札幌に次いで人口の多い中核市。旭山動物園が全国的に知名度が高く、札幌の他にも小樽や函館にも並ぶ観光都市です。
そんな旭川ですが、ボクらからすれば「ラーメンが有名な町」というのが第一印象。北海道三大ラーメンの一つとも言われ、「札幌味噌ラーメン」、「函館塩ラーメン」に並ぶ知名度を誇るのが「旭川醤油ラーメン」。今回は、観光スポットには目もくれず、キャンプ後の〆のラーメンを食べるというのが、この町に訪れたただ一つの理由だ。
訪れたのは、1947年創業の老舗ラーメン店「らぅめん 青葉」。旭川ラーメンの創世記から代々受け継がれてきたラーメン店で、現在は3代目の店主が運営しています。多くのメディアにも取り上げられている超有名店で、店内には多くのサインが飾られていますが、店内も店主も飾らない昔ながらの地元のラーメン屋さんの雰囲気と、湯気の良い香りが立ち込めます。
チョイスしたのは「正油チャーシューらぅめん」。メニューには塩も味噌もありましたが、定番の醤油味で昔ながらの味を堪能することに。化学調味料を一切使用しないスープは、創業から70年以上継ぎ足され現在も受け継がれています。
最大の特徴は、スープ表面にしっかりと層になっているラード。この油の層が、寒い北海道の地でもスープを冷めにくくしてくれるから、温かいままにラーメンを食べ終えることができるんです。また、スープは動物系と魚介類のWスープ。ちぢれた麺にラードと共に絡み合い、旨みが口に広がります。
まだ10時台だというのに店内は満席状態。そう広くありませんが、朝にサッとラーメンを食べて帰る人も多いので回転も早い。飽きのこないシンプルな味わいは、何度も訪れたくなる、どこか懐かしささえも感じられます。
朝ラーメンで体を温めた後は、さらに南下して美瑛を越え富良野へ。次の目的地は、サウナファンも唸る! 北のサウナ聖地とも名高い富良野の温泉保養施設「白銀荘」です。
【旭川らぅめん 青葉】
【DAY3 13:30】圧巻の雪景色! 北のサウナ聖地「白銀荘」でととのう極上サウナ体験!
旭川から白銀荘のある富良野までは車で1時間30分程度。北海道では別の地域に移動する際に、長い一本の田舎道を通ることが多いのですが、ここ旭川〜富良野間も例外ではありません。旭川の街並みとは打って変わって、風と雪が厳しく吹き荒れる道を通り、山中の施設を目指します!
険しい雪の山道を超えて到着した「白銀荘」。白銀荘は、十勝岳山麓の標高約1,000mに位置する1933年に建てられた天然温泉の宿泊施設。自炊での宿泊も可能で、登山客や研修の場にも使われている上、夏はキャンプ場も開放され、キャンプと合わせて利用する人もいます。
近年では、テレビ東京で放送されたドラマ「サ道」のロケ地としても利用され、サウナファンがこぞって「北の聖地」と呼び羨望を集めています。雪の降る季節には、サウナで温められた体を雪にダイブしてクールダウンすることもできるという、北海道ならではの楽しい方ができることでも注目の的!
雪中キャンプで冷えた上に長距離移動で疲れた体を、しっかりここで流しリフレッシュして温まるという算段です。
※白銀荘は撮影可能な時間帯が限られており、その時間帯以外はカメラ、スマホは持ち込み禁止となっているので、許可を得て利用可能な画像を拝借しています。
画像引用:白銀荘公式webサイト
白銀荘は、その名の通り雪が降る季節には一面が白銀世界のような宿泊施設。訪れたのは12月初旬ですが、この辺りではすでにこの写真より若干少ないくらいの雪の量でした。露天風呂は男女それぞれ4つの浴槽と、水着着用の混浴露天風呂が備え付けられています。写真右下に見えるのは混浴露天風呂内の滑り台で、子供連れにも人気。夏はキャンプして家族で露天風呂に入るという楽しみ方もできる施設です。
画像引用:白銀荘公式webサイト
内風呂にはヒバの香り豊かな浴槽や岩風呂が備え付けられていて、お湯は全て源泉100%の掛け流し。広い浴槽はのんびりと足を伸ばして入ることができる上、天井は高く開放感あふれるお風呂になっています。そして、白銀荘に訪れた最大の目的、一行は大浴場内のサウナへと足を運びます。
画像引用:白銀荘公式webサイト
サウナ室は全面を木で囲まれていて、山小屋のような温もりが感じられる室内になっています。サウナは90度〜92度に保たれた程よい室温。流行後に増えていったハイテク感のあるサウナとは打って変わって、昔ながらの雰囲気漂う落ち着いた室内です。大雪山の雪解け水を利用している水風呂は9~12度と極寒! 飲用処理もされているそうで、飲んでも美味しい。
画像引用:白銀荘公式webサイト
また、セルフロウリュが楽しめるのも白銀荘のサウナの良いところ。ロウリュの時間も決められているから、きちんと秩序も保たれています。12月の初旬ですが、外気温は氷点下。外気浴は2〜3分が限界!内気浴くらいでもちょうど良くととのえます。
サウナ聖地、と言うほどなので混み合っていることを予想していましたが、この時は観光閑散期の11月末〜12月。思ったよりも人が少なく快適にサウナを楽しめるのも、この時期の特権なのかもしれません。
他に類をみないほどの絶好の外気浴ロケーションに加え、都市に見られる混み合ったサウナとは打って変わり、落ち着いてサウナを楽しめる環境。そして人為的な付加価値ではなく、自然の環境を生かした施設運営をすることで、良心的な値段の継続と、施設全体に温かみを感じられる。それこそが、「北のサウナ聖地」と言われる所以ではないでしょうか?
滞在時間もあっという間に過ぎ、2~3時間ほど湯浴みとサウナでととのったところでこの旅も終焉へ。このまま空港へと向かっても出発の便には間に合わないため、一度札幌へと立ち寄り、次の日のフライトに備えます。
【吹上温泉保養センター 白銀荘】
DAY3 20:00】道北旅の思い出に浸りながら、最終日はホテルで就寝。
白銀荘を出て雪の山道を降り、札幌へと向かいます。白銀荘からは約3時間程度の道のりです。高速道路でも吹雪に見舞われ、限られた視界の中やっとの思いでネオンの眩しい札幌の街中へ到着。
この旅のほとんどが雪道だったのが嘘かのように、札幌市街の道路や路肩には全く雪がありません。この11月〜12月初旬の北海道では、山の方では雪がしっかりと降っていますが、こうした市街地には雪がない。そんな秋の終わりと冬の始まりが感じられる特別な時期でもあります。
最終日、札幌での宿泊先はキャンピングカーではなくホテルへの滞在。4人で2晩を過ごしたクルマは少しお休みさせて、自分たちも旅の疲れをそれぞれベッドで癒します。
そして、北海道に来たらやはり食べておきたい蟹! 1日目から北海道のラーメンに酒とつまみ、鹿・熊のジビエ、士別のサフォーク、クラフトビールと、北海道尽くしの食も楽しんだこの旅の締めくくりは、札幌市内の蟹料理専門店 郷土料理「かに亭」で。
かに亭では、刺身、焼き、茹でなどさまざまな調理で蟹を楽しめる「かにづくしコース」など、観光客にも大人気のリーズナブルなコースがあるのが魅力。コースでは蟹をほぐして出してくれるので、殻から身を取り出す煩わしさもなく誰でも気楽に蟹が楽しめます。
思い出を振り返りながら旅の最後の晩餐を過ごし、次の日の茨城空港に向けてのフライトに備えて、久しぶりのベッドで就寝。
【DAY4 14:00】旅を共にしたキャンピングカーとのお別れ。いざ茨城空港へ!
前回の北海道旅はちょうど札幌雪まつりのタイミングと重なっていため、真冬の日中にも関わらず札幌市街が賑わっていましたが、観光客の少ないこの時期は少し穏やかで、ストレスなく市街地の観光もできるなといった印象です。
▼前回の北海道旅で札幌に訪れた時の様子はこちら
北海道の冬をアウトドアで満喫!支笏湖で幻想的なウィンターカヌーツアー体験!
そして、札幌から空港方面へ向かい、北海道ノマドレンタカーさんへキャンピングカーを返却。無事に無事故・無違反で帰って来ることができ、旅の相棒として一緒に日本最北端まで行ってくれたジル520ともここでお別れです!
ノマドレンタカーさんでは、返却時の手続きを終えると新千歳空港まで送ってもらうことができます。返却時の手続きもあるので、フライトの時間から余裕を持って返却するのが◎。
1日目の記事でもご紹介しましたが、ノマドレンタカーさんは、キャンピングカーの最新型車輛が道内最大級の保有台数を誇る、キャンピングカーレンタル専門店。夏場になると、さらに大きなプレミアムなキャンピングカーも貸し出しています。
▼今回の旅の相棒『最高級プレミアムクラス「ジル520」』
キャンピングカー ジル520の詳細スペック。
▼ラグジュアリーなキャンピングカーが勢揃い!
北海道ノマドレンタカー 公式サイト
今回の茨城空港行きは17時30分のフライト。茨城空港と新千歳空港は9時05分発〜10時35分発の便と、17時30分発〜19時00分発の1日2便の発着があります。フライト時間は1時間30分と意外と気軽に茨城〜北海道間が行き来できるので、今回のように数泊するもよし、1泊2日という弾丸で訪れることもできますよね。
程なくして茨城空港へと到着。あれだけ吹雪に見舞われた北海道の旅とは打って変わって、12月の茨城の気温はまだ10度以上と温かく、気温差が茨城に戻ってきたことを知らせてくれるようです。
3泊4日の北海道旅もこれにて終了! 無事に旅を終えられたことに感謝しつつ、次の北海道旅は何をしようかと期待に胸が膨らみます!
11月〜12月が穴場かも! 仕事も遊びも本気でできる北海道へ旅に出よう!!
11月下旬〜12月上旬にかけて訪れた北海道。この時期の北海道は、グリーンシーズンのアクティビティが終わり、雪も少なくウィンターシーズンのアクティビティも始まっていない時期。祭りなどもなく、いわゆる「観光閑散期」だと言われています。
それを逆手に取って、キャンピングカーで道北を巡るだけでこれだけの新しい体験と食に出会うことができる上、オフシーズンだからこそゆっくりと流れていく時間を感じることができるのは、まさにこの時期の特権! 長期的な休みではなくても、キャンピングカーでリモートワークをしながらワーケーションを楽しむのも、ここ北海道ならではの楽しみ方なのかもしれません。
これから働き方や休暇の過ごし方がどんどん多様化していく中で、こうした閑散期の楽しみ方は見つけたもん勝ち。茨城と北海道は気軽にアクセスし合えるので、両県の魅力を見つけに訪れてみてはいかがでしょうか?この旅が、そんな過ごし方の参考になれば幸いです。
執筆・編集:株式会社SATORU 海野正輝
撮影・編集:株式会社SATORU 鈴木 遼
協力:旭川らぅめん 青葉、士別ぺこら、白銀荘
【この企画は、北海道観光振興機構の協賛により実施しています。】
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